月に油を注ぐ
原油の価格が下がっているという。ガソリンスタンドでの価格も安くなり始めているらしい。車持ってないのでなんの実感もないけどね。それにしても、原油の存在価値が下がるようなニュースもまた聞こえてこない。いつまで原油というか石油に依存するんだろう。依然として依存したまま、需要に陰りもないならば、どうして価格が下がるのか。
経済については疎いのでためになるようなことも書けないんだけど…大雑把に言って「発電に使うエネルギー」と「車の動力」が原油から作る何がしじゃなくなったら、当然に原油の需要は下がるだろうなあとは思う。例えば宇宙から無限にクリーンなエネルギーが発見されたとか、太陽光発電パネルが従来の2億倍の性能になったとか。しかしそういう話のないままに相場が動いている。需要が高いままで価格が下がるというのはどういうことかと想像すると、何かコストが安くなる方法が発見されたとか?あるいは世界中がもう原油を使うべきではないと一致団結するような何か良くないことが発見されたか、とんでもない埋蔵量が発見されたか。
子供のころ、自分が30を過ぎるような年には石油は枯渇すると言われていたのを覚えている。もう何十年も前からだ。しかし何度も大きな事故を起こしている原子力発電に対する期待も薄まった感じもある。日本は福島のみならず東海村でもやらかしているから、原子力に対する風当たりも強いのかもしれないが、日本こそあまり資源に期待できない国土であります…何とかしてエネルギー問題を解決する必要はある。シェールガスがどうなるか知らないが、水力も潮力もなんとかならないのか。なんなら月でも掘ってみるかね。
人類は月に行ってない説、個人的にはそこそこ信憑性があると思ってる。
過日の職場の忘年会。毎年のように気を遣うお客様がご臨席なんぞしてややモゴモゴする場面もあるのだけど、今年は全員顔なじみと弊社一同ということで、だいぶ緩やかに会は進み、酒のペースはだいぶ早く、十五分ほどで良い気分。店もこの会社が出来てからの馴染みで、まあ気楽なものだ。毎年こういう忘年会なら良いのにね。
ふと、隣のテーブルから一つ質問が飛んできた。人類は月に行ってない説、どう思うかと。即座に「行ってないと思う派です」と答えた。その場では、それ以上話が進むことはなかった。疑惑の存在を知ってからは、行ってないと思っている派となった。このテの事業が40年も話が止まったままなのは明らかに不自然だ。月に着陸しました、って結果として成功なんだよね?他に宇宙開発のプロジェクトいくらでもあるよね?あるいは、その、月に「降りた」だけですべて結論が出て、二度と行く必要もなくなったとでも?
そもそもこの論議の発端は、月面で作業をする様子とされる映像、写真への疑惑にあるかと思うのだが、ぶいろいろと検証はされているみたい。
しかしこの検証だって、本気でやればもっとはっきりした結論が出るでしょうよ。月に降りるのがなんらかの理由で至難の技だろうとも、現地の様子を写真なりなんなりで確認することができないとは思えない。だって火星表面まで行ってんのに…できるよね?いずれgoogleあたりが何か発見するに違いないよ。
今年冬至の夜に、月はほぼ消えていたと言います。次の満月、涼やかに光る姿に、私は物静かに油を湛えた表面を想像する。遥か宇宙の漆黒の最果てまで薫る、月の油は満ち満ちて、薫りに惹かれた兎の群れがまた一匹、ほれ一匹、痛めた肌を癒しに月へと。あゝある人のいうにそれは鷺のよう、なれば一羽、ほれまた一羽。