• えさのじかんだ

    エサ短観

    干物じゃないホッケが売られていた。買った、焼いた、食った、クッソ不味い。ホッケじゃなかったのではないか。ハビタブルエリアから降ってきた事象のなりそこないの死体の肉。ちょっと何言ってるかわからないですね。ホッケが干物じゃない、というだけでここまで不味いものだろうか?本当にホッケを買ったのか。仮に火星人だったとしても不味いものは不味い、クッソ不味かった。

    一方で、カップ麺が美味い。体に良くないから、と若人の頃もあまり嗜まなかったのに、ここにきてすごく美味しい。すぐ美味しい。逆。手間がかからないという点をZ旗よろしく掲げて売り場のストックから買い物かご、そこから胃袋までなだれ込む無駄のない所作、アビスで弾けた泡が日本海へ浮かぶまでに光速を超えるんですってよ奥様。あらやだ最近台風が多いと思ってたのよう。

    「カップ麺も干物じゃないか」と書いてみようとしたが、だったらメシだって干物だし、塩なんて海水の干物だ。地球をおにぎりぐらいの干物にしたら、味わいも噛み心地もバリエーションに富むだろうか。中東から齧るひとは大胆な談志男子で、オーストラリアから南太平洋あたりから齧る人は穏やかに様子を見たい志ん朝慎重派だろう。実際はどこから齧ってもクッソしょっぱい。血と汗と涙、人が海よりくみ上げたもの。土塊を編み上げた味わい。

    台風で出来た水たまりに映る月の、黄色くやや歪んでたくあんに見えた。紀貫之はよっぽど腹が減っていたのだ。

  • ふでのゆくまま

    うたせゆ

    シャワーヘッドが外れないタイプ。シャワーヘッドが外れるならそれでもう打たせ湯を堪能というもんだけど、さてどうするか。要するにお湯が拡散せずに落ちれば良いのだから、穴の開いたビニール袋でも被せればよいのではないか。実際にやってみると溜まったお湯の重みで安定せず、そらテープやら何やらで固定すれば無理やり打たせ湯と言い張ることもできるが、毎回風呂に入るたびにつけ外しできるわけねえだろ。常にずっと打たせ湯モードとはしたくないのだ。お風呂の〆は冷水散布というのが日本のユニットバスのしきたりゆえ、その時は打たせ湯モードでは面倒だ。掃除の時とかもシャワーじゃないとな。うーん…

    という

    自分の手にはタオル。あっ。タオルをシャワーヘッドに被せる。以上です。

    https://youtu.be/AD2H3na9VwE?t=67
  • どくしょかんそうぶん

    “週刊新潮”を読んだ

    「タイに行ったぼちぼち有名らしいお笑い芸人がセックス業務の現地女性と仲良く写真を撮っていた!」これは令和を揺るがす大事件。以下例示も諦めるほど芸能人のドラマがどうの、という話が続き、こまかな特集ページがある。葛飾北斎について、特に目新しさはないエピソード。この夏いきたいお城がどうの。ふ~ん。

    稲川淳二の肩書が「怪談家」となっていた、デビュー時以来で平野啓一郎氏の近影を見た、童謡赤とんぼの歌詞は「追われてみたのは」ではなく、「負われてみたのは」だった。このあたりがクライマックス。

    こういうの、病院か理容室の待合ぐらいでしか見たことないなーって思ったけど、なんならそれに特化している造りなのではないか。エッセイの類も特集も短く簡潔になっていて、長時間読み続けるようなものではない。写真と何かコメント。見開き2ページぐらいでざくざくと消化されていく。「次へ、はい次へ」って。それなりに取材に行ったりもしているようだ。連載されているエッセイなども多い。壇蜜はブログもあんなみっちり書いて、まだ週刊誌でエッセイも書くのか。すごいな。こういう造りの雑誌、製造コストは高いんだろうか、安いんだろうか…8月15・22日夏季特大号は440円。たまにはこういうのも買ってみるかー?という思いつきには十分こたえてくれるお値段と中身。でも毎週は要らねえよな…。バイト先が新宿にあった若かりし頃、路肩で100円で売っているこんな雑誌や漫画などちょくちょく買ったものだ。今にして思うとあのお金は何処へ行ったのだろうか。週刊新潮あたり取材しねえかな。

    「ちょいと、ちょいと!そこん道端で本を売ってる若旦那!」「おや、こ↑んつわぁ」「まーたやってるよ。はいはい、こんつわってね。黙って並べた表紙眺めてても退屈でございやしょ?どうです、たまにはちょいとこっちの話にも混ざりやせんか」「でも、わたくしなんぞが混ざっては、あしゅうがすから」

    週刊志ん朝。

    3点。

    https://youtu.be/YJrbUcWZXMQ?t=1623
  • えさのじかんだ,  どくしょかんそうぶん

    めしにしましょう!が終わった。

    新刊届いた~ってamazonの箱を開けたら、帯に完結とか書いてあってビビった。えええええええ。なんだよ大好きな作品だったんだけどね。ウシジマくんも終わってしまったし…。そんな残念がっても詮方ないのですが、それにしても惜しい。

    この漫画に登場したメニューの中には、「やろうとすれば出来るな…ってやらねーわw」というものがあった。…全編ほぼそれだった気もするけど…そもそも”やろうとすれば”という条件が真になる理由はなぜか。それは勿論、我々のこの暮らしの豊かさよ。圧倒的である…。ああいう料理をやってみようというのも、真似してみようなんていうのも、これは現代東京に住むゆえの発想なんだろうか?冷静に考え直してみれば、食材にしろ調理機材にしろ、今は全部ネットで買えるのかもしれない。だから世界が羨むという東京のお台所事情は、あんまり関係ないような気がする。それにしたって日々飢えていれば、「風呂にお湯張って豚肉低温調理しよう」なんておもわねーよ。欲望、まさに欲望!トウキオには食えるエサしか置いてない!

    電気ガス水道。ここ東京の世界有数の生活インフラのエナジーを料理にぶっこんでいく、無尽蔵なればこそ。欲望に文明をプロットし、天の恵みをオーバーキル。

    Because it’s there.

    そこにめしがあるから。良かったですね。良かったです。

    作者のブログ:http://negineesan.hatenablog.com/

  • どくしょかんそうぶん

    「陸上自衛隊装備集」を観た。

    (`・ω・́)ゝ 敬礼!!

    どれだけ愛と平和を訴えても、来るときには来るもので、備えがなければ破滅以外の道はない。本動画は、どっちかいうと中学校あたりで授業中に流すような動画。youtubeにあるような、ゲームと見分けがつかないような実践場面が出てくる動画ではない。ほら、現地ジャーナリストや過激派勢力がUPしたような動画、ああいうのとはまるで違う。

    いうなればカタログみたいなもんで、ナレーションが機能やら淡々と説明しながら、機密に触れない程度に紹介していく…。言ってしまえばそれだけの中身。説明にはやたら漢字が多いけど、戦場系ゲームをやっている人だと「あーアレね」とか思い当たる節があったりするでしょう。「IFVからTOW撃てるようなもんかな~」とか。

    某倶楽部が番組で戦艦?護衛艦?の中を放送したときも思ったけど、思ったより情報がオープンなんだなという印象。そら今時は、完全に隠匿しようもないのかもしれないし、本当の機密は目に見えるような所にないはず。なお、閲覧終了後にAmazonプライムがお勧めしてきた次の動画は、911は陰謀だったとするドキュメンタリー映像作品でまあなんだその。

    自衛隊が普段何しているのか、日常的に見ている人はそう多くない。なんなら練馬や四谷にだって駐屯地があるのに。考えてみれば自衛隊が活躍するというのは、災害、戦時など非常事態だ。平時にはこうした装備のメンテナンスや訓練にいそしむというのが、仕事であるわけですなあ。

    インターネット厨ではあるから、諸国の紛争で活動中の軍隊やテロリストの映像なんかを見て、楽しんでしまう。勿論腹を抱えてわらうようなものではなく、例えば自然災害の映像を見るような感覚になる。この手のFPSゲームは大好きなので、事件が起きて、ゲームを規制だなんだという話が出るたびに顔をしかめる。銃を規制するべきだ、とは思うが、しょせん野次馬の意見に過ぎないのではないか。だいたい、銃があれば、なければの議論に結論がでるとは思えない。

    もしこういった動画に自衛隊や日本の警官が頻出するようになったら、自分の意見も変わるだろうか…。