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「これで死ぬ」を読んだ
Amazonプライム無料枠。
タイトルを「これで死ね」と見間違えて、エクストリーム老衰の時代が始まったかとワクワクしたのだが、むしろエクストリーム自殺を避けるための知見でありました。ふむふむ。各章ともに「死ぬ」の言葉が並んでおり、人間は死ぬのだという事実の確認に余念がありません。
内容はそんなみっちりしたものではなく、ポップなイラストに簡素な説明が添えられて、次々と人間が死んでいきます。youtubeには遭難事故を再現した動画を作成しているチャンネルが多数あり、そこで見た事例も本書に収められています。
アウトドアレジャーでの事故ばかりで、インドア大王の自分でも「そりゃあ死ぬよね」と納得できる事例ばかり。無茶した人、油断した人、阿呆が本当に死ぬんだなと確信を強めた。30分ほどで読み終えることができると思うので、夏休み前に生存率を高めておこう。
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「マイ・ブロークン・マリコ」を観た
おっさんが何を思ってこの作品をチョイスしたのかとお思いでしょうが、たまたま目に付いたしamazonプライム枠だったし。そして気合の入ったストーリーに思えたし。
ある程度の人にはリアリティのあるシチュエーションだと思う。先が見えないブラック企業で日々を摩耗する人生の、いやそこかい、じゃなくて、そこだわ。そこが円滑なら包丁凸とかするもんかね?って思う。海賊王を自称しそうな身勝手な行動力と度胸がある主人公、気合と勢いだけで転がっていく作品かと思ったけど案外そうでもなかった。ただ、川をじゃぶじゃぶ渡るのはちょっとギャグにしか見えなかったぞ…。なにあれ。お前追われてすらねえだろって。ずいぶんと無法を働いた主人公だけど、そう、追手がいないんだよな本作。スナフキンのお出迎えもついてるし、ちょっと不思議な雰囲気だ。童話と思って観ればいいのか。
この、骨壺ってアイテムが良い着眼点に思えた。奇異でありながらお馴染みで、これを持っているだけで世界にメッセージがある。
美しいだけではない思い出が、骨壺を奪うほどの友情のあかし。暴力を働く彼氏に会いに行ったと気化され、なんで会いに行っちゃうんだよ!と叫んだ。壊れてるんじゃないの?って。ところが骨になったあと会いに行ったのも自分だし、事後にしれっと勤務先にも参上する。タフなんですね。タバコ平気で床に捨てれる人間だものな。携帯にくそ上司って登録できるタイプの、適当な人間。それでも友情には篤いんだ!!ってヤンキー漫画か魁!!男塾みたいじゃないの。
な、なにーーーっ!!マリコ!!生きていたのか!!
ある程度の人にはリアリティのあるシチュエーションだと思う。自分は誰かを看取ったことはないが、まだ若くして家族や親友、恋人を失ってしまった人もいるだろう。そんな方々にとっては…とっては…。うーん。
余談:このマリコは
クソ随分とめんどうな人間だな、って思ったあたりで作中のセリフでも「面倒くさいって思ってた」と追認されてしまって、これがなんか恥ずかしかった。いや、俺のほうが先に面倒くさいって思ったし!!!😡余談:Amazonのレビュー見てみたら、「言葉遣いが悪い女性の解像度が低い」で笑ってしまった🤣確かにそんな感じあるな。
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^jade
深夜から夜明け。週末の、とりわけ土曜日。
この時間に、都心部まで続く道沿いにいると、あの緑のキックボードに乗った人の姿が都心のほうからやってくる。多くはスーツ姿の若い男性だ。終電で帰れなかったのか、朝まで遊んでいたのか。車幅灯に相当するあの緑の光が、音もなくススススと近いづいてくる様はなかなかに幻想的ですらある。蛍でもイメージした色なんだろうか。バッテリー切れたらどうすんだろうな?どこの置き場所でも雑に立て掛けられているけど、いつ充電してんだ?調べたらスタッフが巡回しているらしい。当り前の結論ではあった。だけど見たこと無いのは不思議な感じがある。普通の賃貸アパートの入り口にあったりするので、深夜にガチャガチャって作業するわけにもいかんだろうし、すっごい込み入った裏道にもあったりするから作業にはそれなりに時間がかかると思うんだよなあ。自販機の入れ替えぐらいの頻度では目にしてもおかしくないと思うのだが。
「死刑囚に会い続ける男」というドキュメンタリー(?)を観た。制作著作はTBSで、監督はTBS記者なんだから、映画という枠にはなっているが、テレビ番組だ。道徳の教科書じゃねえんだから、メディアの人間がやっているという観点の何か、鋭いものがないんかーーーい、と思ってしまった。犯人かどうか疑わしい状況ならともかく、刑まで確定した加害者の情緒についてどうこう言われてもな。いわゆる死刑確定囚って、事実関係とかがひっくり返らないので特定の観点で話を進めたり取材しやすい、なんて理由で選ばれてないか?とすら疑ってしまった。坂本弁護士の事件反省した結果ですかー?なんて皮肉も言いたくなるわい。
とはいえ、突撃系のユーチューバーがやっているような事ではなく、こういうった事例の取材など経験が豊富な記者の仕事である。それでも、加害者の人となりとか育ちとか調べていくのが、わからない。それで?って。タレントの色恋沙汰を追うのとかとどう違うんだ。刑事政策的には意味あるんだろうか。
本作の記者は「反省を促すことができれば」との思いで、死刑囚と面会を重ねている。言葉を選べば、反省してから死ねと。あまり具体的な”促し”は分からない。面会を重ねて、手紙でやり取りをしているようだ。こういう思想の人には一般的な方法だと思う。…ま、他に方法ないか。18歳の時に殺人を実行した死刑囚の当時の顔写真に対して、「まだあどけなさが残る」などというが、実際は道ですれ違うなら距離を保ちたい見た目をしている。可哀そうだとか、そういう結論ありきで作られてないか。社会のせいだ、なんて言いだしたら最悪の部類に入る結論だとすら思う。
作者は「罪を犯した人間に社会が刑罰を与えることは当然だ」としたうえで、以下のように結んだ。「犯罪を繰り返さないためには、加害者が事件に及んだ背景を探り、人間としての償いの在り方に眼差しを向ける。社会はそうした努力も必要なのではないか」
あー…😥😡
玉虫の 色が翡翠に 見えただけ
梅雨入りでございます。
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めし短観2024年6月
とあるレンチンのハンバーグが、ソースの味しかしねえな、という感想だったんだけど商品忘れてしまった。とあるファミレスの名前を戴いていた気がするのだが、ググってもそれらしき情報が見つからない。商品名を間違えてネガティブな感想を残すのもアレなので、控えておく。後で判明したらしれっと追加しておこうか。
ハンバーグも自分が雑に作ったものが一番自分の口にあうひとしな。玉ねぎは粗みじんで、箸でつまめるほどのサイズ。繋ぎはパン粉…なんて常備してないから片栗粉…も常備してないな。まあ何か用意するんでしょう。ひき肉は適当。適当だからたぶん豚と牛の合い挽き。その時買ってきたやつ。表面がちょっとクリスピーになるぐらいに焼いて、醤油あるいはケチャップで食う。アツアツのハンバーグに冷蔵庫から出したヒエヒエのケチャップをかけて食う、この妙。
「発芽豆からつくったおにく」春巻きを食う。最近では大豆ミート全般的にとてもよくできていると思う。こちらもとても美味しい。冷凍春巻きを多めの油で揚げ焼きにする。もともと春巻きがそんな肉を前面に押し出した感じでもないので[要出典]、大豆肉でも全く違和感なく楽しめる。というか…大豆肉なのか豚肉なのか肉入っているのかどうかもわからん。
http://www.lifecorp.jp/vc-files/pdf/newsrelease/others/20210713daizumi-tootameshikakaku.pdf
「もりおか冷麺」激辛をいただいてみる。後述のリンク先は通常版の冷麺。この商品情報なかった。ばったもんか?びっくりするほど辛いが、体にダメージは来ないレベルで収まってそう。舌は強烈に炎上した。あえて激辛のほうを選ぶ理由は自分にはまったくないけど、お察しのとおりブログ記事のネタでありんす。
https://www.todakyu.co.jp/shohin/%e3%82%82%e3%82%8a%e3%81%8a%e3%81%8b%e5%86%b7%e9%ba%ba2%e9%a3%9f
今年の正月に目を付けたまま、その後スルーしていた悪名高いTOPVALUの黄色をいただいてみる。パスタソースのカルボナーラ。これは不味い。特にベーコンのつもりと思われる小肉片が不味い。本当に豚肉か?パッケージの裏を見たら「ベーコン(豚肉をふくむ)」と書いてあった。ふくむってなんだよ!?少なくとも普通の食品ではない。たまたま選んだカルボナーラだが、下記リンク先でも堂々ランクインしている不味さだった。噂に違わずの味だった。TOPVALUの黄色は二度と食べません。
https://chisou-media.jp/posts/10729
Mannekenの宇治抹茶ワッフル。ワッフルブーム懐かしいですね~。その後流行りもかすりもしないが、ワッフルという食べ物自体が定着したと思う。本商品は抹茶の味があまり主張してこないけど、和菓子テイストではあった。んまい。
https://www.manneken.co.jp/menu/pack/24packmatcha
ガリを作った。新生姜が売られていたので、店先のその場でなんかレシピを探すとガリが作れるという。お買い上げ。レシピ通りに作ってみる。翌朝につまんでみるとくっそうめえええええええええええええ。モリモリもりもり食べてしまった。ううむ来年も作ってもりもり食うぞ!!
https://www.sirogohan.com/recipe/gari
セブンイレブンで売ってた、キウイの炭酸ジュース。ちゃんとキウイ味してる。入ってないけど粒粒を錯覚するほどに良い味だった。めっちゃうまい。同じくライチ味も売っていたのでこちらも後日ぐびぐび。自前で割って作るソルティライチがあると思うけど、あれを濃いめに作って炭酸にしました、というそのまんまの味わい。こちらは濃すぎる感じか。惜しい。
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「ピエロがお前を嘲笑う」を観た
出ました!どんでん返しを売りにしてくるやつ。やまとことばでいうところの、地雷臭がします。
世間の評価でいわれているのと、映画の宣伝文句で言われているのでは全然期待値が違う。どちらのタイプの評価にしろ、本当に腑に落ちたのは例えば(censored)など案外少ない。特に(censored)はそういう作品ではないのにシンプルな一撃に痺れたものでした。本作は如何に。宣伝文句通りの内容を期待している人は、以下はネタバレなので読むのをやめてくださいまし。
ドイツ語音声と日本語字幕で視聴。原題は「WHOAMI」
物語の終わりの場面、メンタルの病気落ちは夢落ち以上に糞ダサくだらないのでげんなりしていたが、もう少し続きの仕掛けがあり、そんなしょうもないオチとは違った幕切れだった。ああなるほど。それでも、サーバールームで高速タイピングなんていまどき現実味の薄いハッキングシーンは興ざめしてしまう。そうじゃないと緊迫感出ないんだろうなあ…確かに出なそうだよなあ。侵入して見つかる前にデータ頂いて脱出ってやるんだもんな。最近コールドウォレットから仮想通貨盗まれる事件がありましたが、こういうこと実行された?
https://crypto-times.jp/explaining-dmm-bitcoin-outflow-as-of-6-2/
ソーシャルハッキングをキーにしたのは良いと思う。高速タイピングなんかよりはるかにいまどきの仕掛けだ。現代社会のシステムに於いて、人間の存在それ自体が弱点というのは戯言のようであり、本当でもあります。
今時じゃない高速タイピングを”実際に”行ったと思われるあの五分間の場面で、ちょっと違和感を覚えたので見返してみる。その画面の様子が会話と共に何度か映される。日本語字幕で”文章発行”と出ていた文字列「urkundenausstellung」は、ぐぐる翻訳でドイツ語→日本語にして確かめるとその通りだった。ではそのあとは?フォームに入力された文字は「BENJAMIN ENGEL」となっている。これはこの主役キャラの名前だ。項目名は「vorname Geburtsname」となっている。機械的に翻訳すると、ファーストネームと旧姓(出生名)となるようだ。直後、ご丁寧にバックスペースキーを連打してBENJAMIN ENGELを削除する場面が映し出されている。彼女が許諾した「証人保護のコンピュータープログラム」の書き換えではなく、自分の名前を書き換えているということになる。これが伝わらないとそのあとのどんでん返しに繋がらないんじゃないの。ドイツ語話者なら当然わかったんだろうなあ。
MRXの中の人は、あのインターポールの女だと思って観ていたんだけどな。…これは違うの?
世間に残したイメージ。中指を立てたピエロがあった。ベンジャミン単独犯というならば、映像と目の前のベンジャミンを照合すればすぐわかりそう…。まあこれはいいか。
カメラ目線でウインクして映画が終わるなんてのも糞ダサくだらないのでおいおいって思いました。でも、そこで「ソーシャル」という言葉が頭を過ります。視聴者にむかってウインク…まだ何かトリックがあったんだろうか?主人公の髪の色がかわったなあ、ぐらいの印象はあったけど、他に何か?この作品自体が現実の世の中に何か。まさかCicada3301的な仕掛けが?考えてみれば、作中のこの人たちってそもそも何がしたかったんだっけ?と首を傾げてしまった。
ま…どこまで行ってもエンターテインメントではあるので、まずまずの作品でしたと。そんなとこ。