• ふでのゆくまま

    雑記

    雪降る東京。積もりもせん。

    諸般出費のかさむ春に向けて、借金の取立てにまいらんと、同僚を襲撃するなりニイタカヤマノボレ。菩薩の心で16000円の借金を15000円に設定。事前通告を経て、いざ行かん魑魅魍魎の棲む資本主義の塒へ!絶対値マイナス、絶望の¥マーク!「たのもー!」と、飛び込もうか、「ジャーンジャーン!!」とか伏兵っぽく飛び込もうか、なんて思ったけど、普通に入っていったら、知らない人が居た。普通にドアを開けてよかった。新人の方ですね。よろしくお願いします。

    で、金返せ。犬のごとくにがぶがぶと襲い掛かる。

    後日になる。菩薩の心。

    カレーを作るときは骨付きの鶏肉を使う。手羽元とか言うのか、安かったから買ってみたのだけど、使ってみたら美味かったのでそれ以来カレーのときは常用している。骨のダシとか出てるんだろう。食べるときには当然、犬のごとくにがぶがぶと食らいつくわけでそれがまた楽しいが、そこはカレーであり、口元が汚れる。そのまま宅急便の応対などすると恥ずかしいので気をつけよう。ええ、すいませんでした。

    出向先にておっそ~~~~~い新年会と新人の歓迎会。新人と言っても自分の親ぐらいの年齢なんだけど。その席で、納豆の話になった。先日自作した納豆の話など振られて得意げに話したりし、またお約束の関西人は納豆を好まない事象の確認がなされ・・・たかに見えたけど、実際はそうでもないのね。九州の人は食べないらしい、と話が広がると、熊本出身の方がモリモリ食ってたと。結局個人差じゃないかしら。あと大粒派と小粒派とか。自分はその席で大粒派の強い絆を感じるに至り大変満足する。決定的だったのは、自分の「小粒は乾いた感じがする」という主張に賛同があったことだ!このブログを読むに至った皆様も、納豆大粒同盟に参入のほどをご検討ください。

    また食い物の話ばかり。嬉々として語るよトマトジュース。ペットボトルの12本セットを通販で買ってしまった。もうグビグビ飲んでいる。その一週間後に野菜ジュースを同じ本数頼んでしまったりもしている。犬のごとくにかぶかぶと。

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    読書がしんどくなった

    「ライ麦畑でつかまえて」って読んだような気もするし、読みかけで放置してどっかいった気もする。作品の雰囲気だけは知っている気がする。気がするばかりで気になる。作者が亡くなって話題に上っていたので買ってみた。で。最初の三ページほどで投げ出しそうになった。

    そもそも・・・文章を読むのって、こんな苦痛だっけ??どうにも読みにくい。なんでだろ。もう滅多に見なくなった縦書きだからかもしれない。普段読んでいるインターネット経由の情報は、ソースから日本語からなにもかも横書きだ。あるいは内容が退屈なんだろうか?最初の三ページで退屈だとか言い出しても仕方ないのだけど、面白さを感じているかといわれれば、完全に否だ。

    なんだこれ。何でこんな風に、嫌々ながら読んでいるような状態になってしまうんだろう。歳をとって、物事の感じ方が型から抜け出せなくなったんだろうか。そいえば、若いころは「ふふん、読んでやるか、かかってこい」みたいな気持ちで読書をしたりもしたけれども、今の自分には、一編の物語のために現を振り捨て没頭するだけの余力が無い。また忙しいとかそんな言い訳ですか。

    読みたい!とか積極的に思ったわけじゃないからかなあ。サリンジャーが気になるならwikipedia読んだらそれで良い。

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    べしゃり娘

    その日は地下鉄にて出勤。すでにホームに止まっていて発車待ちの車両に乗り込みました。始発なのでそんなに混んではいませんが、空席は流石にありません。車両の継ぎ目のつり革が空いていたのでドアにもたれるように立ち、ぼんやりと隣のホームの様子など眺めておりますと、賑やかな声が耳につきました。20歳ぐらいの女子が三名様、近くに立っておりまして、そのうちの一人、ニット帽を被った野菜っぽい女子が一人きゃぴきゃぴと喋っておりまして、残り二人は微笑みて聞き役に在る、の図。これがずっと気になるわけなんですけど、なんでかというと、ずっとその一人、仮にカブ子さんとします、カブ子さんがずっと喋っているのですよ。

    行きかう人や案内放送もうるさいとはいえ、彼女以外はみんな黙った朝の通勤電車。彼女の声は周囲の人にはやや耳障りかとも思える音量とテンションで以って展開されていくのでした。テンション!この若い女子のご機嫌とーくに見られるテンション!あまりに可笑しかったのでこうしてブログになど認める心地となりました。おかしいというのは、落語的に愉快な話であるとか、そうではなく、不可思議に近いものということ。それがどのようだったかと言いますと、ここで再現は難しいのですが、まず脈絡がないというか。聞いている二人の女子は意味を把握しているのか疑問にすら思える。

    自分がカブ子さんの話を聞いてて感じたのは、台本があるとするなら、注釈とか地の文とか、台詞以外のところも読みながら喋ってるような印象。「ここで暗転、カブ子スポットライト。BGM4フェードイン」このような本人だけにはわかる繋がりが延々と連環の計。ううむ、筆舌に尽くしがたいとはこのことか、どう伝えたら良いのかわからない。

    彼女の会話(?)が途絶えぬまま、電車は30分ほど運転しておりますと。

    女子1「ね、カブ子さん、降りるのどこ?」
    カブ子「御茶ノ水」
    ※地下鉄東西線に乗車中です。発車のときも中野の停車でも案内がありました。
    女子2「え。・・・と、止まらないよね?」
    カブ子「え、なんで?これ何に乗ってるの?」 

    もう怖い。

    親切なおじさまが、大手町で乗り換えると良いよ、と声をかけました。「あー、ありがとうございます!」と元気に返事したカブ子さんですが、大手町で降りるにあたり、「ここで降りてどうするんだろう?」などというのでもうびっくりしてしまった。何で女は話を聞かないのか?という話題があったよな。あれを思い出した。「電車に乗って御茶ノ水へ行く」という目的を達成するには幾つもの必須項目があると思う。駅はどこか、切符は持っているかとか。電車に乗る前にチェックしないの?この状態で降りる駅も把握せずに同行する女子二人もすげえなと思う。

    あまりに強烈なインパクトがあった、ある朝の出来事でございました。

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    雪の降る街を

    「降るらしいよ?」「へえ」

    事務所の窓を開けると牡丹雪が舞っており、見下ろした車の屋根にははっきりと積もり始めていた。息を吐いたらゴジラになったのもずいぶんと久しぶりな気がする。事務所をでて、濡れない様にしながら不恰好にカバンから書類を取り出し、ポストに収めるころには体の半分が雪に覆われていた。ばふばふと払いのけて、ふと、これもずいぶんと久しぶりな気がする、と思った。雪合戦のときの、雪玉を食らった感覚は実に独特で、みんなよけるフリをしながらも当たってはおおはしゃぎでさあ。どうせ最後には人型にダイブして雪まみれ。雪の中でかくれんぼして、「死んじゃうよばか!!!ああもう!!!」ってタカユキ君のカーチャンに怒られた。今考えると本当にしんじゃうよな、あれ・・・。

    翌朝。積もってない。郵便受けの上にわずかに残っていた雪を握り固めて、溶けるまでずっと握っていた。硬く硬く握り締めた。電車が遅れるかもしれない。急ぎましょう。急ぎましょう・・・・。