「スモールビジネスの教科書」を読んだ
サラリーマンという日常的な表現はいわゆる和製英語という事で、英語勢に通じない…らしい。ではサラリーマンは自己紹介する時に自分の職業をなんと説明すれば?一般的にはオフィスワーカーで良いらしい。ここで、ビジネスマンは(昨今の世相ではbusinesspersonというらしい)という表現だと、経営層や自営業のニュアンスになるらしい。そろばん弾いて利益を掴みにいく立場で職務にあたる人。本書はそのbusinesspersonにならんと一旗揚げようとする人への、先達の教科書。リンク先Amazon~。
しかしスモールとはなんだろうか。本書内にその意味するところも書かれているのだが、どうも言葉のイメージとは異なって、フリーランサーの一人営業みたいなものではなく、そこそこでっかい商取引も含むみたいだ。いや、その「でっかい」ってなんだよ。草。
こういう本をあまり読んだことは無いけど納得できることが書いてあった。経営実戦の経験はないが、それなりに生きてはいるので、本書の所々に同じ事あったな~なんなら同じ状態の企業さんあるな~って感心もあった。ざっくりというとこんな事かいてあった。
- 企業の経営というかビジネスの進め方というのは徐々に効率化されるので、大企業が支配しているようなサービスでもどこかに意図的に切り落とされる客とニーズがある。そのおこぼれをもらう。
- ユーザーに新たな課題を啓蒙するのは無理ゲーと割り切って、今コストをかけている課題に自分の商品を挿げ替える戦略で。
- 人間の欲望は無限なので、何かが解消するサービスを提供されてもそこでニーズが消失するということはない。
その他細かいこともちゃんと書いてあった。ちゃんと儲けを試算して挑めとか、属人性で勝負するので自身の能力を仕上げていけ、とか。でも、大本の、根本のビジネス運用の部分については、敢えて言えば「パクって儲けろ」「人の弱みに付け込め」を意識高い系で包んだように読める。いや、本当にそう書いてあったのではないか…?
こういう書籍を読むと、Amazonさんは類似書籍をお勧めしてくる。「スモールビジネス企業の教科書」「二番煎じを究める」←タイトルで言ってしもてるがな。草。
ビジネス書って実践しないとすぐに忘れてしまうな。いわゆるビジネスマンで生きてないから、生活の習慣にかすりもしない。例えば「issue driven」とか読んだのになんの話だったかすっかり覚えていない。geoguessrに出てきたタイの田舎道のほうがまだ記憶に残ってるかもしれん。これは書籍の内容が云々の話ではなく、自分の取り組みの問題だとは思うんだけど。あるいは課題が明確になっているから、か。geoguessrの場合、この画像はどこか解き明かすという課題が明確なので、フォーカスすべき点もまた定まってくる。あー…まあこれ余談ってことで。
しかし…。本書にはインターネットとAIが登場しない。そんな古い書籍ではないのにも関わらず。なるほど、それが本書自身で言及している取りこぼしを狙える部分ってことになるんですかね。うーむ。それとついでにもう一つ、「法に適っているか」という課題については触れられていなかった。最重要な気もするが、先行者がいる前提で語るならばそこは検証済みという考え方だろうか。