いたばし花火大会へと
いたばし花火大会へ行って参りました。げほげほ・・・・。
田舎育ちで御座います。田舎ながらに一丁前に花火大会などありました。記憶では誰か打ち上げの資格を持っている鉄工所のオヤジかなんかがいて、そのオヤジゆえに開催できたなんて話の筋だったかと。地元商店が協賛だったりしたと思います。「この花火○○んちじゃね?」「だなー」みたいな会話を同級生としながら、まったりとゆるゆると、田んぼのあぜ道あたりでまばらに腰掛けて、見上げたもんで、御座います。嗚呼あの暗さがなつかしや。花火の匂い、青々とした稲の匂い。微熱。
20年が過ぎました。東京にも空は御座いました。星が全く見えないのが、花火の為に薙ぎ払ったようで大変におどろおどろおどろしいのでありますが、当日朝からの曇天のせいでもありましょうし、嗚呼この黒さにもなれました。浴衣から漂う安い香水の匂い、ビニールシートの下のアスファルトの匂い。恍熱。・・・いや、涼しくて良かったけどね、当日。
えーと。社員イベントではあったのですが、諸般諸々あって、4つぐらいのグループになって集合することに。自分は一人でしょんぼりと。混雑を避けるために相当早くに現地入りして、路上でパソコンなど広げておりました。ホームレスな風情の方にじろじろ見られたりしましたが、花火客が増えてくると、彼らも何処かへ行ったようでございます。穴場的公園などとついったで書きましたが、改札でて目の前の交番の裏手です。穴場でもなんでもない。にしても退屈ですなあ。ちょっとつまみでも買っておきますが、いやいや、退屈だ。
時間が迫ってきましたが、とてもじゃないが時間通りに集合は無理そうだということで、電話も繋がりにくくなってきましたし、現地入りしている自分がうろうろしながら一人見つけては合流、二人見つけては合流などしておりますと、同僚がもそもそと荷物を弄り始めます。あー、でたでた、DSが。ドラクエ9のすれ違い通信って奴ですか。これだけ人が居れば・・・とも目論みは見事に成功したようで、終了後の解散の時には30人近く増えたとかなんとか。
「ビール買わないとなー」「もうあのコンビニしかないんじゃないの」「いや、通り道に露天がある」「高くない?」「そこまででもないよ。ここで買うと重いじゃん、まだ距離あるし」「なるほでぃうす」(註:言ってません)そういうわけで、露天で買いました。一万円ほど自分が払いましたが、誰が清算してくれるんですかね。領収書などありませんが。花火のような美しい良心に期待したいところです。
ちょっとトラブルなどありまして、席に落ち着いたのがだいぶ時間過ぎてから。事前に集まれなかったのでしょうがないんですけど流石に時間勿体無かった。風下だったので大尺球を見上げるように楽しめるのは良いのですが、この席からは見えもしないナイアガラのなんたらの煙がもくもくと流れてきて、いやいや、これ事故じゃないの?ってぐらいに流れてきて、その煙に巻かれたまま最後の締めの花火。げほげほ。微妙ながっかり感を残しつつ、会場の警備にはよかえれと追い出されるまで、まったりとしておりました。
毎年毎年、参加者の数が増えていってる。一人とか二人とかってレベルだけど、そのぶん会社は成長できている。来年もこうありたいものです。ビール代払えクソどもが。