ふでのゆくまま

雑記

どえらい台風がやってきて、幸いにも歴史的な被害とまでは言えない規模のままに去っていった。じっさい、事前の予報程の威力ではなかったことに加えて、あれだけ事前に勧告をしていればそれなりに対策はされるもの…だと良いんだけどね。30分後に東京に来ます!とか突然言われたらどうなることやら。データ上は観測史上最大の風速を記録したということだし、油断ならんもんですな。その夜は、鹿児島の海辺にあるホテルのライブカメラなど見ていたが、何せ映っているのは夜の海であるからして、何かがすっ飛んでいくようなこともない。やがて映像は途切れてしまい、これはヤバいのかなあと思っていたが、翌日にはしれっとライブカメラが復活していた。停電の影響でもあったんだろう。

防災の日ということもあって、非常のリュックをごそごそしたりした。消費期限の切れた缶詰を恐る恐る食べてみたり、家にある備蓄で消費期限が一番遠いものと入れ替えたりした。電池の充電や入れ替えなど。何年以内に関東大震災クラスの地震が起こる確率が~~なんて言われているが、地球の仕組みが変わってないんだから、そらいつか100%起こるんじゃないの?これが「5年で90%発生」とかだったら、首都を移転しましょうとか始まるかもしれないし、都内に家を買う人はいなくなる。土地はわかんないけど。買い時かもね。でも、果たして、その情報が公開されますかね。

なにしろ、もうちょっと防災に個人的予算を割くべきだと思ったが、それなりのものは、当然それなりのお値段。ガチの災害時に使える携帯浄水器は4万円ほどするようだ。TEDでセッションするぐらいだからガチもガチの商品だと思ってチェックしたのだけどな。数千円もしないような価格のものは、魚が泳ぐ川とか雨水なら大丈夫です、という程度のもの。数万円で命が助かるなら安い買い物だよ、と言われればその意見自体に納得はする。するものの、二の足を踏んでしまうあたりの判断力の覚束なさは、非常時にまったく頼りない。およよ。俺さっき100%起こるとか言ってなかったか?

コロナ騒ぎでリモートワークが盛んになった印象があるが、リモートワークなんてものはほとんどの企業で10年前にでも実施できたこと。そのコストをかける理由がある企業は、そう多くなかったかもしれない。あるいは従業員から要求がなかったかな。地震が来た後に「本当は10年前に東京から出れたのに」という後悔が無ければいいと思う。いいと思うなんて書きながら、考えてみれば実際は、後悔をするか死ぬかの選択しかない暮らしをしている。困ったときの選択肢の少なさは、アリとキリギリスの例えの通り、自分が悪いんですが。

おさかなグリルに皿を入れたまま十分ほど空焚きしてしまう。鶏肉を炒めようとして水分が多すぎた結果、弾いた油で火柱がたち、火事になりかけた。あわわわわって言ってるうちに火は消えたからよかったのだけど、振り返ればそこに消火スプレーが置いてあるのに、驚いてしまって気が回らなかった。火柱は間接的な原因として、鉄のフライパンを使い始めたこともある。毎回カンカンに熱して使うのがセオリーのようだし、使う油もテフロンに比べて多くなる。そこに、まな板の上から雑に鶏肉を放り込んだ。手入れも面倒だし、使うのやめようかな。自分に向いてない。少なくとも学びがあったということで次に生かしたい。…「放り込んだ」が一番ダメだったんじゃねえのか。

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