えさのじかんだ

めし短観

地獄の底にはただただ氷の世界が広がっているとされる。人々を罪と肉を炎で焼き尽くす一方で、神に弓を引いた堕天使が氷漬けになっているのだそうだ。その名を口にすることも憚られる堕天使が、丁重に保存されている。テロリストもKPMが高いと伝説だいうてありがたがる輩がおります。「こいつ神に逆らったらしいぜ」「燃やすのもったいねえから見世物にしようず」

黙示録の第七のレンジがちーん。

ってこのネタ過去にやった。地獄の祭りはもうちょっとだけ続くんじゃ。

ニチレイ「蔵王エビグラタン」なる。蔵王でエビが採れるのか?「今年も蔵王に春の訪れを告げる、雪解けエビの姿が見られるようになりました~」グラタンなんてめったに食うものではない。コンビニで売ってる丸い容器のあれを冷めたまま食う、というぐらいが自分との接点。ちゃんとしたグラタンとなれば、キッズの頃に母が作ってくれたものが最後だろう。果たして本品、今までに食べたことのない味だった。濃厚というより分量を間違ったやけくそ味で、美味い。このコッテリと甘みは、おそらく1000kcalぐらいあるんじゃねえのと思ったが、一つ310kcalだそうだ。本当?地上の原料で作ってないんじゃないか?原産地に「地獄の底」って書いてあれば「魔王エビグラタン」なんだけどな。HAHAHAってニチレイの取扱商品に氷がある。これは明らかであります。ニチレイ食品コキュートス工場が蔵王に現存する。みんな逃げろ。

https://www.nichireifoods.co.jp/product/detail/sho_id48/

メーカーも細かい商品名も忘れたが、冷凍カボチャ。かぼちゃの煮物の冷凍品ではなく、調理していないかぼちゃだった。解凍後のクオリティがまあまあ良いので驚く。で…?この状態から砂糖と醤油で煮るのだろうか?面倒なので塩とかマヨネーズとかで食べた。プリミティブなボタニカルでありながらガイアの気配がなく、こいつも間違いなく地獄産である。

おからのパサパサ感をしっとりさせるために、油を追加するというレシピを学んだ。理にかなっていると思う。サラダ油や太白ごま油を垂らしたわけだが、油の種類を変えてみるとどうなるだろう。まずは無難にウィンナー。こんにゃく、シイタケを出汁で炊いておからの粉どばー。いつもの通り。ここに、一口に切って焼き目をつけたごんぶと ジョンソンヴィルの ウィンナーを放り込む。しかし、思ったより油が出てこないので効果がほぼなかった。ましてや冷めた後ではウィンナーが美味しくない。毎回鍋一杯作るのだが、温かいまま食べることは殆どないのだ。この悪ふざけ探求は失敗だった。次に試すべき候補はもっと油っぽい肉。例えばひき肉だったら。肉の分量によると思うが、おからハンバーグそのままと言ってもよい状態になるだろう。たぶん美味しいだろう。形成する前に火を通して食べるようなもん。ではラム肉あたりはどうだ。牛丼に使うような牛バラとか。ベーコンも外れはなさそうだ。魚の油は流石にやめておきたい。サバとか…?

…魚……。

おからに魚を乗っけるという料理が、落語に出てくる。ググってみると、甘酢味のおからと酢で〆たイワシを合えたものらしい。関連情報をネットで発見。

https://rakugonobutai.web.fc2.com/309joukanya/joukanya.html

https://www.tsujicho.com/column/00/rakushoku/post-634.html

酢で〆たいイワシは聞いたこともないし、商品を売っているのも見かけない。しめ鯖ならあのペラペラの発泡スチロールにくっついたもの、どこのスーパーでも売ってる。そこで、こいつを自分の作ったおから炒りに入れる。流石に日和って、包丁で切った3~4切れと、おたま一杯分ぐらいのおから炒りを軽く混ぜる。

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不味くはないが美味くもないのでリピートはしません、という程度のものが出来た。以上です。

鍋でメシが炊けるなら、玄米はどうだろうか。ところがレシピを観るに、玄米は水に一晩浸すなどと書いてあり試す気も失せてしまった。宵越しの家事は洗濯オートマタまでとWHOから勧告も出ているのだ。んで、発芽玄米というものがあると。ほお。そもそも玄米を水に長時間浸す理由は、この発芽を促す為らしいのだが、発芽まで済んだ状態の商品ということだろうか。普通にスーパーに売っていたので、さっそく試す。30分ほど水に浸してから炊くとのことであり、御意とす。

2合。

水加減は目分量。ごんごん加熱して、沸騰したら蓋をして弱める。蓋の隙間からかなり激しく吹きこぼれしてしまう。でんぷん含んでいるだろうから、あとで掃除するの面倒くさそう。そこで、濡れタオルを鍋の蓋沿いに丸く載せることで解決。火事のリスクにならんかこれ。怖いので真面目につきそう。米の表面にいくつか穴が開く。そこから表面に泡が吹きあがってこなくなったら、ごく弱火にする。底が焦げる前に火を止めて蒸らす。20分ぐらい?具体的かつ抽象的なレシピだ。レシピもキュビズムの時代を迎える。食あたりが脳髄に及んだかの如き、読後に眼底からキfノコ生えるような毒を書き記してみたいもんだが、書き手自身にも効果が及んでしまうかな。不可食レシピの頒布は刑事罰の対象となりえるとの通達を受け、あはれ蔵王刑務所にて冷凍食品製造作業に服務。

前科一飯。

7点。

ごんごんぐらぐら。

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