F.U.C.K.,  どくしょかんそうぶん

BBCドキュメンタリー「J-POPの捕食者:秘められたスキャンダル」を観た

https://www.youtube.com/watch?v=zaTV5D3kvqE

ジャニーズ事務所というと、ジャニーズのタレントを定期的に放り込んでくる事務所というイメージ。そのまんまか。自分にとってはどれもこれも大差ないように見えるグループが、こんな幾つも登場してみんな人気出るのは凄いもんだと思っていた。…実際は人気なのかどうかもわからん。人気なんでしょう?

ジャニー喜多川氏について、ホモセクシュアルな噂はずいぶん昔から目にしたことがあった。しかし週刊誌で騒がれたのが2004年とかそんなに古い話だとは思わなかった。これなら、自分が最初に噂を知ったであろう時には、既に「事実です」とお墨付きが出た後だったことになる。とはいえ、別に自分がタレント業界に縁があるわけでもないし、「へ~」ぐらいの感想だったと思う。「●●は実はカツラ」ぐらいの軽いトピック。しかし冷静に考えると、例えば教師が生徒と性的にアレコレやったのが明るみに出たら、噂や批判どころでは済まないのは明らかだ。だからジャニー喜多川が裁判での事実認定後も死ぬまでジャニーズ事務所のトップの地位にいたというのは、やっぱりとんでもない話だ。

本ドキュメンタリーでは、その当時被害にあったという証人が登場することが一つの目玉のようになっている。個人的な印象だけどカメラワークが弄りすぎというか…どう言ったらいいんだろうか、如何にも編集で会話の順番などを弄ってるように見えてしまうのがちょっと残念。実際にどうなのかはわからない。

ある人はインタビューに答えて言う。

『受け入れたのは日本なんですよ』

子どもがいじめられて自殺する、受け入れたのは日本なんですよ、ミサイルが好き放題飛んでくる、受け入れたのは日本なんですよ、テレビ持ってれば見なくても払ってください、受け入れたのは日本なんですよ、持ってなくても払えよ、受け入れたのは日本なんですよ、楽曲の著作権料は音楽教室であっても払え、受け入れたのは日本なんですよ、上場前からずっと粉飾決算でしたが大してお咎めなしです、受け入れたのは日本なんですよ、子ども健全育成大使はこの方です、受け入れたのは日本なんですよ、子供が銃で死にました、受け入れたのはアメリカなんですよ。そんなわけあるか、と憤ってもみるものの、受け入れないというなら何をするべきなんだろう。

本ドキュメンタリーは無茶な事はしていない。良識的というか、誠実というか、事を荒立てないことが次に繋がるという日本的企業風習をリスペクトしているのか。実際の被害者の証言を得ました、ジャニーズはブランドどころか秘密結社的です、企業としての真っ当な対応はしてくれませんでした、というあたりで、素直に手を引いている。BBCという超大手の仕事であるからして、日本語以外に中国語版も(勿論英語版も)あり、反響も大きいようだ。

率直に言うと、自分はジャニーズに送り込んだ親御さんに興味が出てしまう。勿論、すべてのジャニーズが大人の後押しでテレビタレント業界を目指したとは限らない。だからって小学生とかがそんなさあ。どんなプランなんだ。自分の子供が権力者の老人におちんP弄られだりXXXXがXXXXと引き換えに、運が良ければちょっくら売れるかもしれないぜよっしゃあ!って、どんなプランなんだ。子供からそんな事をされたと訴えを受ける事だって当然あるだろう。どうしたんだろう。勿論、そこで止めさせた親御さんだって少なくはないと思う…うーん…どうなんだろう。

ここ数日(2023年9月8日)は、ついには日本のメディアでも騒々しくなった。

2023年8月29日、自ら設置した「再発防止特別チーム」において、ジャニーズ事務所における同族経営の弊害が指摘され、ジャニーズ事務所代表取締役からの辞任を求められた。その際の報告書にて、ジャニーズ事務所の株式の全てを保有していると記載された。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%B3%B6%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%83%BC%E6%99%AF%E5%AD%90

株式100%持っている人間が同じで、企業が変わったって言えるんだろうか。ビッグモーターも似たようなものでしょう?子供のXXXXXに手を出した人物はもういません。なるほど確かにそりゃそうだ。では受け入れますか日本。ここらで手打ちだ。自分もずっと皮肉並べて書いているけど、灰になるまで叩いて燃やせなんて処方が、毎回正しいとも思わない。それでもあからさまな権力者がいて「こんな事して良いわけないよなあ」なんて思いながらも”そんな”物事が続いてしまうのであれば、同じ穴の狢ではないかな。

悲しいかな同じことはどこでも起こってしまう。我々のお勤め先でも、学校でも。暴君とリーダーシップの裏表。結果としてジャニーズは大きな大きなタレント事務所になった!って万歳しては北の将軍とじゃない?世にいう清廉潔白ではビジネスをやっていくことは難しいという…ノウハウ?とは、別の話じゃないかと思うんだがどうかな。

少なくとも業界は受け入れたのではないか。あそこのお偉いさんにキッズのXXXX弄らせておけば業界が賑わう金の卵が続々と。あんたそんなの止めたらどうかね、って言えるだけの人間どれだけ要たんだろう。それをスクープ(今もこんな言葉使う?)した雑誌だって、もしかしたら、きっとおそらく、そんなの止めたらどうかねって手段で情報を手に入れたのかもしれない。

この一年ぐらい。月に2,3回。燃えるごみの日にペットボトルが捨ててある。1~2本。俺はそれを見逃して受け入れている。下手人を探す面倒くささと、日常顔を合わせる相手それも場合によっては全く理屈の通じないXXXと進んでコンタクトを取る危うさを考えてしまう。んで得られるものは…なんだ?とりま天秤にかけたら一瞬で音を立てて傾き台座が割れてもうたがな~。しょうがないよね~。

“もしこれを受け入れてしまえば、次は子供たちの番だ”

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