wheel goes alone
いつもの通りにフラフラと出勤の途。歩み一つとってもダメ人間であるのがバレるというのは心許ないもんだけど、世間様は咎めるに値せずと見ている。身なりだけは油断してませんよと訴えたいが、防寒用のマスクが上下逆さまだった。あああああダメだーーーーーー。
という、
不吉な予感に、自動ドアに一瞬写る自分の姿を必死でチェック。まあコートを着込んだ男性の場合そこまでアクシデントもないもんだが。例えば社会の窓が開いていたりしても見えなかったりする。アレはまた、開いてないかなとチェックする仕草も滑稽なんだよなー。女子にはわかりますかーーー。そいえば、何年か前に顔に米粒つけながら出勤したことがあった。ああいうのは当人が気付いたあとのリアクションが面白い、そうでしょう、自分が見知らぬ他人のそんなサマを見つけたら気付くかな、気付くかな?ってチラチラ見てしまう。業ってやつですよ。嫌味もなく伝えることができればな、とは思うが伝えたあとどうすんだ、とかもまた頭をよぎる。
人間としての勇気。
あの玄関ドアの側に車椅子が置いてある。スポーティといえばよいのかな、障害者のトライアスロンとかで使われてそうな、軽そうなデザインの、多分折りたためるんだろう。あれは見たことがある。たまに、この先の、駅まで続く道、車道を走って颯爽と人々を追い抜いていくあの車椅子を何となくかっけえって思った。一人で暮らしているのだろうか。どうやって乗るんだろか。興味を持つとなんか通る度に見てしまう。何度か通り過ぎたあと、ドアが開いて乗り込むところに遭遇した。「あいてっ」と小さくつぶやくのが聞こえた。あの段差どうやって降りるのかな、なんて通りすぎた後もチラチラ振り返ると、なんのことはない、勢いよく道路に出てきて、お構いなしだった。そういうもんなのか・・・。
んじゃ俺も元気良くいくかーってなりますよねー。つうところで、翌朝腰を痛めてはうううう。腰をかばう歩み一つとってもダメ人間であることが—-。
うるせえよ。クソが。
2件のコメント
NAF
私は、ジーンズのファスナーが下りたままで、
事務所の社長に『だらしない!』と、しょっちゅう叱られてますので
ご安心ください☆
いしにょ
うは・・・。女性相手ですとそれは指摘する方もなんつうか勇気が・・・。ましてやなふ子さん相手では命の保証がありません。