• ふでのゆくまま

    centigrade 150

    毎年ながらこの季節の過ごしやすさよ。

    地方から修学旅行的なイベントで来ていると思われる中学生が見られるのもこの時期だ。制服着て5~6人で男女混合で群れているからすぐわかる。んで、自分が駅で見かけるということは、いわゆる通勤ラッシュの時間帯。あのね、なんでそんな時間に電車で移動するようなスケジュール組みますかね。どうせ学校から何時に宿泊先を出て、戻りは何時で、なんて言われてるんだろうけどもさ。もうちょっと学校も配慮してやれば…と思うのだが、案外当人たちも楽しんでいるのかもしれない。やっぱりみんな原宿行ってスカイツリー行って雷門で写真撮って、なんてするのかね。レアなスポットを楽しんだりしねえのかな。

    レアスポットに足を運んできた。高輪橋架道橋であります。品川駅近辺にある、山手線の下をくぐるための通路なんだけど、一番低いところで1.5mしか高さがないらしい。地下鉄で泉岳寺駅が近い。A4出口から出ると第一京浜道路沿いにでる。南にある高輪センタービルを目指して歩き、ビルを超えればすぐに入り口だ。

    takanawabashi1

    ゆっくりと歩く。実際にやや屈むところはあったけど、167cmの自分でもほとんどは普通に立って歩けた。150cmの部分ってもしかして歩道ではなくて車道なのか。ここ数年で随分話題になったようだから、自分のように野次馬的に通行する人の姿も、姿も…ま、一人それと思しき人はいたけども、じっさいここは近隣にお住いの人やタクシーの近道としてよく使われているらしい。

    抜けると、そこに小さな公園があった。水道の生臭い水で手を洗い、ベンチに腰掛けて一休みする。実はここに来るまでに他の場所もほっつき歩いてかなり疲れてはいた。公園は思ったより奥行きがあり、遊具も何点か置いてある。ここいらのアパートにお住いの親子連れだろう、にぎやかに遊びまわっていた。とろける様な平和がここにある。いくらでも長居したい雰囲気だ。とはいえ明らかに不審者な感じなのでそそくさと退散する。

    高輪橋架道橋を抜けた道をそのまま進むと、品川駅付近にでる。東京に住んで20年近いが、おそらく初めてだろう。大きな駅だ。天井が高く、頭上の空間が広い。先ほどの1.5mとは比べようもない。そういえば品川丼などといった名物があったのではなかったかと思いついたが、もう疲れていたので帰ることにした。途中で回る寿司でたらふく食って休日終了。

  • ふでのゆくまま

    等々力渓谷へ

    一つ前の投稿が真冬の風情であるのに、今回は、完全に夏の一日。等々力渓谷という所へ行ってきた。淡々とつづるだけであるので訪れようと企てている皆様のご参考になれば。

    5/3 11:00ぐらいに等々力駅に到着。ド快晴。等々力駅から人の流れに沿って歩く。混んでいるなどとは微塵も思わなかったけど、そーいえばGW二日目にしてド快晴のお昼前、一年で一番混んでいても不思議ではないのであります。想像以上に近くに渓谷への入り口がある。階段で下りるが、渓谷はそこまで深くはない。名だたる観光地のような大袈裟な景色ではないのだが、これでも地理的には渓谷と呼ばれるのだろう。

    谷底には小規模な川の流れがあり、川面から2mほどの高さに歩道がある。水深20cmぐらいだろうか。川底は見えている。歩道のスペースは狭い。すれ違う事は出来るがやや気を使う必要がある。先に述べたように、一番の混み具合かもしれない本日でこの程度ならそこまで憂慮するもんでもないかな?見上げれば緑に覆われており、文句なく美しい。歩道があるだけなので、ゆっくりと腰を下ろして過ごすような場所ではなさそう。虫も多い。

    思ったより歩道は濡れていた。山側から染み出る水もあるんだろう、所々にぬかるみがあった。狭い事もあり、混んでいる日には足を突っ込むぐらいは覚悟する必要がある。キツイ起伏もなく、のんびり歩むには不満ないが、やはり狭いので周りのペースに合わせる事にはなる。渓谷自体は15分ちょっとも歩けば抜けてしまう。そのまま住宅地を抜けて十分ほど進むと多摩川の土手に出る。土手に沿ってしばらく歩くと二子玉川の駅前に到着する。案外良い散歩コースとなりそう。渓谷の道中には茶屋と等々力不動尊があるが、混雑していたし、どちらも素通りした。

    二子玉川からは渋谷にも、都心部へも出れるので良い。

  • ふでのゆくまま

    天に唾を吐けば粉雪が

    休みの日に雨が多い、という感覚は、平日は雨が降ろうが震災が起ころうが客先のオフィスで仕事しているからなんだろう。出かけようか、洗濯物を干そうか、などと思うから空模様に気を配る。さらに言えば、平日は帰路は日が落ちている。見上げれば空の底もあやふやだ。

    昨年(2014年)の関東地方は、2月、北国出身でなければ恐らくは今までの人生で一番という大雪だった。空の底が抜けた、とかいう小説なかったっけ?夜の底が白くなったのは雪国か(読んだ事ない)雪国でもド雪国でなければ数年に一回あるかないか、そういうレベルの雪が東京を埋めた。今年は冷たい雨が何度か降った。やはり休みの日に多いように思うのだが気のせいではないんじゃ。もっと寒ければ昨年と同じことになっていたのだろうか。売れ残ったスノーダンプが店頭に並ぶ日は来るだろうか。雪の降る場所で売ればいいよね。桜の花びらを集めるなんてのだったら風情がある。ほら、雪月花というじゃない。桜の花びら30cm積もったら、得も言われぬ美しさ、なのは一日ぐらいで、あとは多量生ごみだわ。

    唐突に話は巻戻る。師走もド師走というある日。東京都心。

    勤務先のビル、トイレの窓からから遠くを見下ろす昼休み。同じフロアの他のテナントの社員も歯磨きなどしており、割と人が多い。じゅうぶんな時間とは言えない昼休み、何かみんなが慌ただしい。窓の外、ふたつ、みっつ先の通り沿いのビルを見下ろすに、屋上に備え付けられた社の前に数名の人影があった。並んでじっと立ち尽くしている。それだけで遠目にも随分と畏まった印象を受ける。きっと見えないところに神主でもいて、何かまつりごとが行われている場面のだろう。1分ほど眺めていたが、この寒さの中でじっとしているので、何かの息抜きに寄り添って雑談している、なんてことは、やはり、ないだろう。祝詞でもあげているに違いない。ごん太い空調配管の陰から、ちらりと何かが風に翻ったように見えた。同じくして、立ち尽くす細身のおじさまのネクタイが翻る。自分からは見下ろす角度ながら、あの屋上で地上数十メートルはあるだろう。流石に風が強かろう。こんな長いとか聞いてねーよー、とか思って寒さに耐えているるんだろうさ。

    見上げれば晴れやかな空、見下ろせばグレーの屋上、激しくはためくネクタイが、炎から逃れようとする生き物のように美しく、静かだ。

    その…一つ手前のビルに視線を移すと、補修でもするのだろうか、とび職たちがビルの外壁に足場を組んでいる。この寒さの中、吹き曝しで働くとび職は大変な思いをしているだろう。この界隈にお世話になり始めてからもうW杯二回分ぐらいになる。その期間ずーーーーっとどこかしらで再開発が進み、大きな新しいビルがぽこぽこと建った。こういうのはビル一個、ということはない。大規模開発というやつだ。周りのビルたちも、その工程がこれより始まるに違いない。とび職が仕事をしているあのビルも、きっと取り壊されるのだろう。となれば先ほど見たビルの屋上で催されていたまつりごとは、ビルを壊す前にお社をどこかに移す準備ということだろうか。

    思えば我がアジトの最寄り駅前もまた開発が続いている。立ち寄ったことこそないが、何時も賑わっていた中華料理屋などがシャッターを降ろし閉店のお知らせを掲げている。ふうん、と通り過ぎるだけではある。通りを渡ればまたそこには外装が出来上がったビルがまたひひとつあり、シャレオツな店舗でも並びそうな1Fの面構え。このビルもあと何年かすれば壊されるんだろうか。想像がつかないな。多くの漫画やゲームなどで登場する東京の廃墟には、崩れかかったビルの姿などが並んでいるが、案外建物はそのままに、人間の姿だけがすかっとなくなってしまうような景色なのかもしれない。そういえば東京の風景写真で、人の映っていない写真を集めた作品があったな。こういうのってブッコフがお安く手に入るのだ。また行こう。

    再開発とはジャンルが違うが、解体が進む国立競技場の景色がAKIRAの世界のそれだとちょっと話題になった。AKIRAもまた東京の復興とオリンピックなんて舞台背景がある。2013年のいつだったか、東京オリンピックの開催が決まった時、七年後に日本は残っているのかね?というテーマがちょっとだけ流行った。それから一年半、どちらともいえない空気のまま暮らしている。我々は熱気も安息もないままにお祭りのその日を迎える。ビルひとつと崩れぬままに、すぅと消えていく人々の。滅びゆくとはそれ、桜の如く雪の如く、足跡を残すことなく。

    この国で活躍するのが夢だったんだ…。

    人っ子一人いない競技場に長い影が一つ、逃れようとする生き物の如くに。

  • えさのじかんだ,  ふでのゆくまま

    雑記の度にタイトルに雑記って書くのもどうなの

    面白い棋譜を見つけたので。

    『いけるい』の将棋日記 王手飛車が決まる

    73手目。1四香、同馬で、馬の効きを逸らされて、次の角切りが定番の「王手だから飛車が逃げれません」パターン。しかし直後(ホントに次の手)に5五角で王手飛車の斬り返しが決まる。相手の切った駒を、元々いた場所に打って王手飛車をやり返すのが面白い。相手にしてみれば飛車を取りに行かなければこんな返し技食らう事もなかったわけで、おそらくは読みぬけなんだろうけど、これは悔しい。

    将棋の話になったついでに。将棋と言えば羽生善治。天才の中の天才が集められたプロ棋士界においてさらに頭一つ抜け出ている。…という状態をもう20年も続けている。これにより、新たなスターの息吹が知れ渡るとき、「羽生善治に対抗しうるのか?」という見方をされてしまう。次世代の羽生なんて言われたりもする。しかしながら、「引導を渡す」レベルのスターは誕生していない。誕生したのかもしれないが、その名声を羽生善治自身がかき消すほどに活躍をする。世代が少し離れているということで、実績も込めて渡辺明をその役目を担った棋士として捉える人が多いだろう。なにより明くんは人気ものだ。解説なんかに出てきても面白いし、あと夫人のブログも面白い。連載している漫画も面白い→マガメガ MAGAMEGA | 将棋の渡辺くん←単行本はよ。

    さて、明くんももう30歳に近い。ずっと羽生森内渡辺の構図にも飽きがきた。当然にして次に台頭してくる人物は誰かという事になる。豊島?強いよね。中村太一は一年ほどニュースキャスターみたいなこともやっていたけど、タイトル挑戦も二回と実績十分、十分なんだけどどうもイマイチ…こう。キターーーみたいなテンションの上がるような気配がなんかこう。というところで、話題に上る少年が一人。藤井聡太。今年の詰将棋選手権、唯一の満点にて堂々の優勝。

    総合成績一覧 – 詰将棋解答選手権 速報ブログ

    このリストに並んでいるメンバー、特に上位は多くが現役の棋士だ。次の名人戦の挑戦者までいるじゃないか。藤井くんは現在すでに史上最年少での奨励会の二段に到達し、活躍している。例えばほれ、錦織選手のこと、昔から注目していた人は昨今の活躍に鼻が高かろう。いやー、昔から注目してたんですよーーーなんて。藤井君はまさにそれ。

    で、話題は全く変わりまして。

    公開してない日記に、「ネット上で凄く怖い目にあった」と残されていて、それがなんだかわからなくて却って怖い。・・・とごそごそしているうちに「それ」がなんだか思い出してしまって、ヒィィィィっていうぐらいに震えている。いや、深刻に身の危険ではない(と全力で期待したい)事案だからもう良いのだけど、それにしても、いやこんなことあるんだなあと。

    夜中に急激に腹を下してしまった。特に深刻なアレもなく、翌朝普通に起きて普通に仕事をこなした。まあデスクワークになってから少々の無理が効くというのはかえって危ない兆候なんだろうか。しかし心当たりが一つしかない。小松菜のお浸しだ。人ふさ丸ごと茹でて、鰹節と醤油かけて湯船で食う。まな板の衛生状態に問題があったかしら…。あるいは湯船か?冷蔵庫で冷え冷えしにしたわけでもなし。鰹節か?鰹節で当たりを引くってちょっと尋常じゃない腐敗だ。その後の体調に問題はないので、まな板原因だと判断し、ハイター漬け。もう暖かくなってきたし、頻度上げないと。つうか普通は毎回やるもんかね?

    いぶりがっこブーム。某流浪の番組では呑み企画が音楽企画よりも好きだけど、うまそーーーに食っていたのでどんなものかと思っていたら、案外普通にそこらで売っていた。確かにこれはうめえ。となると、一度はちょっと根が張るのを食ってみたくなる。アイスとか酒とかレトルトカレーとかそうじゃない?しかしこういうのはネットでは巡り会えない予感があるなー。

    また食い物の話か。まあ平和でいいよね。次は花見の話かー?

  • えさのじかんだ

    バイソングラス

    ズブロッカの瓶を飲み干したので捨てようと濯ぐ、ところで草が目についた。ズブロッカのズブロッカたる所以、バイソングラスの一本しな~と瓶にへばりついておる。このまま捨てるには良心ゲージが不足しているので取り出すことにした。分別がある、という冗談は使用済みだったかね…。取り出してみると、当たり前だがそこらの雑草である。実は畳から引っこ抜いたい草だと言われても納得する。

    くんかくんか。

    特に強烈な風味は残っていない。縦持ちから横持ちに切り替えて、ガジガジと噛みついてみる。水菜のような感じがあるも、やはり風味はそんなには残ってはいない。どこにでも生えているような草ではないんだなこれ。そう思うとポーランドの深い森の風味が漂って、は、こない、のは、ま、わたくしの人格だよな。

    ZUBROWKA(ズブロッカ) | 製品情報 | サントリーバーテンダーズクラブ

    水菜買ってこよう。