ふでのゆくまま

肩磨き粉

片方の肩が痛む。首のほうまで痛みがあり、動かしても痛みがそんなに増すわけでもない。グリングリンと両手、首を動かしてみると、実のところ痛みは首筋にあるようだ。寝違えた。電車の中でぐっすり眠りこけてしまったので、その時かもしれない。塗る湿布的なお薬を首筋から肩、肩甲骨のあたりへ展開しようとして、届かない。ギリ届かなくもないけど、無理して痛みが悪化しないかという不安があった。何かないかとうろうろすると、風呂場に歯ブラシを発見する。掃除にでも使うかとその辺に転がしておいたものだが、これが役に立った。もうちょっとだけ長ければ完璧だけど、そんなに柄の長い歯ブラシなんぞない。塗り終わって、湿布薬のチューブと歯ブラシを一緒にお薬箱に放り込むとその違和感よ。歯磨き粉も見た目が全く同じチューブに入っているので、このビジュアルに違和感はないはずなのだが、お薬箱で並んでいると実に奇怪に見える。もっと違和感のある場所に並べてみようかと思ったが、意外なことにお薬箱以上の場所がなかった。きっと、間違って入れたのだな、とか、冗談なのだろう、と簡単に推測出来てしまうからだろう。つまり歯ブラシでなくともよい。靴の中に歯ブラシを入れようとも、目薬を入れようとも同じこと。ところが薬箱に歯ブラシを入れたら無意味だとは思わない。何かに使うのだろうと思う。

夏の暑さが捌けて雨に悩んでいる間に冬がやってくる。カーテンを買わねばならんのだけど、少し迷っている。カーテンレールは二重にあるけど、一枚でよくねーかって思う。しかしまた、ケチる意味はない気もする。寒かったらその時は増やせば良いやと思う。窓の冷たさが日々増してくる。衣替えをせねば。冬物のスウェットとかをいったん洗って干したいが、何せこう休日に雨ばかりだ。

除湿乾燥機くんは実によく働いてくれているが、数が多かったりすると、生乾き臭がついてしまうことがある。そこで「衣類消臭」と書かれた機能を使ってみることにする。くっさいシャツ一枚だけぶら下げて、二時間ほど消臭の風を当てて放っておくと、臭いが消えた。ただ風を当ててるだけでどういうことだ、このテクノロジーに素直に感嘆する。

冷蔵庫の中を掃除する。毎回必ず散らばったこまかい玉ねぎの皮を処理することになんだけども、世の皆さんもそうなんだろうか。掃除機の頭ぶっこんで吸ったほうが良い気がしてくる。

まあ、そんなとこ。今年はもう台風きませんように。

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