街の様子など
たまには街の様子など。
東京にお住まいの方には見慣れた景色だが、どこに行ってもコンビニエンスストアがある。どこも24時間店を開けている。加えて、牛丼屋、ファミリーレストランなどがどこにでもある。こちらも24時間店をあけている。無限に明かりが湧いてくる。夜更けから朝方にかけて、さすがに車の通りも滅多にないという時間帯に、コンビニに商品を搬入するトラックが、回りも確認せずに遠慮のない勢いで荷物を下ろし、ぱったーーんと威勢良く台車を鳴らす。その残響が好きだ。夜更かしのご褒美だと思う。人々の営みの気配はいつもいつも美しい。
近所のコンビニが店を閉めた。コンビニが閉店する、というとき、大抵はいきなりもぬけの殻になる。客が居ないとか店員が暇そうにしているとか怖い人が押しかけてきたとかそういうこともなく、ふっと蝋燭の炎が消えるように閉店する。なんか工事してるなー、何て言う間もない。火でも放ったのだろうかとすら思う。いつなんどきも煌々と灯っていた明かりが消え、夜になるとまさにそこに「ぽっかり」と暗い穴が開いたようでぞっとする。明かりを消した屋内は夜道より暗い。その暗がり、こうしておおやけに放置されている眺めに底知れぬ不安を覚える。しかしまた、手に灯りがあれば、中を覗き込んでみたいような魅力もあり。足を踏み入れる、というのもコンビニ跡地ぐらいならいいけどな、都会だと「やっぱ人間が一番怖い」というような目に遭う事だって少なくない。ひゃっひゃっひゃ
そういえば銀座の大きなデパートが6/末に改装のため閉店するとの広告が電車の中吊りに出ていた。歴史ある大きな店のようだけど、あそこの明かりが消えたとて近所のコンビニ跡地みたいには不気味にはならんのだろうなと思う。でっかいもんな。あのぐらいでかいとピカピカしているほうが恐ろしいんじゃないかと思う。真っ暗にしても、どうにも艶がない。正気が憚られるような艶が。
そして元コンビニの壁がぶち抜かれ、隣のコインランドリーまで工事が始まってしまった。こいつぁまいった。この時期は乾燥機のお世話になることがおおい。夜更けまでやってて大変に助かるのに。営業再開しないなら、他にないか探さねばなるまい。わりとお客さんいたので再開してくれると信じたいが。ああ面倒くさいはなし。