どくしょかんそうぶん

「七人の侍」を観た

これぞ世界に誇る日本の文化の一つ。つまりは国宝たる七星剣や黒漆平文大刀拵といった霊格備わる鳴りを発するくぁwせdrftgyふじk

…とまで言うほどか。「隠し砦の三悪人」が吃驚するほど傑作だったので、この作品を見るにあたっての自分の中の期待値が無駄に高まったか。うーん。面白いんだけど、最後の戦いのあたり、物足りないよな。なんか迫力に欠けない?敵役の野武士の皆さん、ただ馬に乗って走り回って、そのうちやられちゃうだけなんですもん。…いやそういう戦術を採るという筋書きだし農民と武士チャンバラしてもおかしいし、納得はいくんだけど。きっと自分の頭に現代の映画やゲームの映像のイメージが残っているんだろう。

そのごちゃごちゃした合戦に至るまでの内容も文句なく面白い。また撮影逸話の面白さも黒澤作品の魅力とかって耳にしたけど、この作品でも撮影に邪魔な「電柱をどかす」ということを実際にしているらしい。最後の泥まみれの合戦も雪を溶かそうと水を撒いたらあんなになってしまったのをそのまま利用しているらしい。みんなずっと濡れてますけど…。真冬なのかよ。

お子様扱いされている若いの、明らかに違和感を覚えるが、作中では14歳ぐらいの設定らしい。当時では子ども扱いは正当なものなんだろう。

田植えダンスのシーンも、「隠し砦の三悪人」の火祭りのシーン同様にとても印象深い。世界のどこでも祭りというのは実にユニークなものが残っていたりする。その地域ではとても重要なものとして後世に伝えられていったりする。「勝ったのはあの百姓たちだ」という有名な台詞。百姓はそのムラを守ることに成功し、侍は死んだの生きたのとしか出てこない。直後、最後のシーンは侍の墓で、これが実に象徴的ではないでしょうか。生き残った者が勝ちだと。

まあ良い作品であることには全く異存ありません。200分超える作品だとは思わなかったけど。三船敏郎の尻がセクシーであるという評価には全面同意します。

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