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「Grizzly Man」を観た
これはお勧め。具体的にネタバレしますが、10年以上も前のマイナーなドキュメンタリーだし良いよね?
環境保護に入れ込んでしまった人たち、そんな中でよく見かけるのがスラングで言えばイタイ人。ああいう人たちは、熱心さを超えて狂気を帯びてくるようなこともある。捕鯨船に薬品バケツぶん投げたとかなかったっけ。そういう一人の男性のドキュメンタリー。彼が言う、政府は敵だ俺こそがクマを守り愛する者だとかいうくだりで完全にドン・キホーテ的な。滑稽に映ってしまう。遠慮なく言えば不快感を覚えた。この反応のほうが多数だと思う。だってこれじゃあ…。
彼はいかにも話題になりそうな、皮肉の効いた事故で逝去する。さらりとその辺が語られると、まずはプロの方々の意見が実に適切に淡々と続く。単に”事故死”したというだけで、彼の行いが何もかも否定されるものではないだろう。全てが誤りだったとなるわけはない。それでも、彼の遺した映像から、徐々に聞くに堪えない狭窄した罵詈雑言とネガティブな感情が飛び出してくるにつれ、視聴者は彼を憐れむことが難しくなる。
しかし一方、動物たちに猫なで声で挨拶したりする。この声色変えて様子を伺うのが、もはや気色悪い。自撮りの映像に残すために何か、いわゆる「録れ高」を積み重ねている、という事情を鑑みても、どこか病んでいるなあと映る。当然ながら動物に挨拶など伝わってはいない。とは言え、まじめに取り組んでいるだけに、気恥ずかしい。彼はあろうことか、自然に手を加え始める。熊の餌が足りないと言えば川の流れを作りサケを呼び込もうとする。雨が少なければ神を罵る。これらの行為には不快に思う人も多かろう。
イライラを募らせながら、なんというか…人は分別を持つべきだと思えた。生き物とはわかり合えないし、神にもなれない。強くてかっこいいクマの友達になんてなれない。あんたはエサだ。彼の死後に識者から寄せられたコメントは如何にも、と納得できるものばかりだ。「彼は熊を毛皮の着ぐるみを着た人間として扱おうとした」「彼は人間と熊の、7000年間守られたテリトリーを踏み越えた」彼は自身に陶酔していたんだろう。
世界を変えるのはこういうタイプだという事はできる。偉大な科学者のエピソードなど拝読すれば、気が触れていると思われるようなものもある。結果、何かを為し得て、それで許されというか。彼もそんなところにいようとした。ところが彼の遺した映像の全てがこのドキュメンタリーで出てくるわけではないが、少なくともこのドキュメンタリーで引用されいる部分には、彼が具体的になにを為し得て熊(と狐)を守ったというのか、一切出てこない。人間相手ならただのストーカーだ。愛してる。友達だ。俺が守る。みんな敵だ。これで愛したと言えるのは、動物は彼に不平を言わないからではないのか。これじゃあ相手はジュースの自販機でもいっしょじゃないか。
例えば戦争映画や犯罪ドキュメントなどでは現れてこない、人間の魂に満ち満ちてはやがて穏やかに滴るダークサイドを、まざまざと見た心地になる。彼がああいうふうに死んだからこそ作品たり得る構成ではあるものの、良いドキュメントだ。しかし検死官の人眼力あるなー。彼だけ本職の俳優さんじゃないのか。
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ダメなところ
洗濯が終わって中身を引っ張りだしたらハンガーにつるされたTシャツが出てきた。なんと便利な。これがAI、叡智と慈愛のパロディ。
ハンガーが割れるとかなら兎も角、洗濯機本体が壊れたら洒落にならないし、よくぞ無事で出てきた。いくら俺でもハンガーに吊るしたまま放り込むことはない…と信じたい。物干し竿に吊るしていたのが、そのままスコンと蓋を開けた洗濯機に落ちたんだ。自分の洗濯物しかないから、うっかりなにかが紛れ込むなんて想定してない。洗濯始めにあたっては何のチェックもしていない。むしろ脱ぐときにだけど、スーツ姿で仕事していると、シャツの胸ぐらいしか気を付けるものはない。帰宅すれば財布とスマホはお決まりの場所に置く。
このお決まりの場所に置く、が出来ない性質。いろいろなものを手に取り、放し、いろいろやっていると、必ず何かがどこかに放置される。これはマズイというのは流石に分かっているので気を付けてはいるが、気を付ける必要も薄い自室ではよくやらかすんだ。歩いて十歩の生活空間のどこにスマホは旅立ったのか。あまりうろうろしていると踏んでしまったりしないか。
スーツから脱ぐときには特定の場所に一旦置く、が身についたつもりでいる。鍵を開ける、部屋に入る、靴を脱ぐ、アレはここに、アレはここに、部屋着に着替える。しかし休日に着替え工程をすっ飛ばしてガサツな料理と部屋掃除などしている時は、その最後のタスクはスマホ探しになることすらある。
だったらハンガーごと洗濯機に放り込むぐらいやるんじゃないですかー?
自分など信じるに値しない。そう思うようになってから、このテのやらかしは減った。ところがこんなことが起こって動転してブログに書いた。まあ良く失火もせずに暮らしている。車の運転は東京に住んでいる間はまあしないのでご安心。
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うんこ
タイトル通りの下品な中身なので、続きを読むに適さないと判断された方は読むのをおやめください。本当にうんこの話です。以下、うんPと表記します。
ある日普通にうんPしていると、ケツをふいた時に何かが手に触れたような気がした。恐ろしくて一瞬フリーズしてしまった。古い作りの自分の住んでるアパートでの話であるからして、ホラー映画のように何かが下水からやってきて、なんてことだってあるかもしれない。下水だから、忍者コスプレしたカメがピザをねだるとか。アレの実写版可愛いか?
置いといて。
そろりと中腰に立ち上がって振り返ると、便器の中に生き物の気配はない。自分のうんPがあるだけだ。まだケツをふききってないので、もう一度着席して、トイレットペーパーを装備し、手を伸ばすと、やはり何かに触れた。そのまま体をゆすってみると揺れに合わせて手に(手に装備したトイレットペーパーに)当たるものがある。落下しそこなったうんPにしてはこう…。細い…?ああああああ遂に来ましたか…。
刺身や寿司は大好きです。自分で釣ったり獲ったりしたものを食うような機会はないですが、店に売ってるもの、飲み屋のメニューで良く頂きます。それでもサーモンやサバは控えるとかワサビはたっぷり多めにとか、いちおうの対策はやっていましたのに。海外には行ったことない人間なので、自前で持ち帰ったことはない。直近で食べたのは…とか考えたけど、成虫を食う訳じゃあるまいし、直近のものなんかが原因のあてになるかい。いつから育ったのだお前は。クソが。うんPのなかのクソが!取り敢えずはこの肛門から顔を出しているものを処理しないと次の行動ができません。自分のケツはいまどういう状況なのでしょうか。
そっとつまんでみる。リアクションなし。ぷにぷにしてみる。この食感はうんPではないのは明らかだ。弾力がある。覚悟一発、ゆっくり引いてみる。いやだって肛門に押し戻すわけにもいかんやんけ!!ゆっくり引かれるにまかせてそいつが肛門を通過していく感覚がある。いったいどれぐらいの長さの、あれ?抜けたわ。10cmも引いてないと思う。覚悟を決めて、現物を目視すると、糸蒟蒻だった。せーーふ!!せえええええええふ!!!つきこんにゃくっていうんですかね、太めの糸こんにゃく。あれでした。
カロリー低いし、よく煮物とかにして食べるんですけどね、今までこんな事なかった。冬には一人鍋的なものをしょっちゅう食べるので、そのたびに言ってもいい程にしらたきだの、このつき蒟蒻だのが入ります。10年以上は寒い季節にハイペースで食ってます。それがこう、そのまま出てくるとは、十年を経て自分の腸内を知り尽くしたと見えますね。こいつは実に「ご通過」でいらっしゃる。なんてなwwwww
うんPの話もういっちょいきます。
自分はそそっかしい上にがさつなので、よく細かい怪我をします。先日もPCの廃部品を分解していましたら、指先の腹をすっと切ってしまいました。幸いにも浅そう。流水で血を流して傷の具合を確認。問題なし。しばしティッシュで押さえて、その後絆創膏を貼りました。趣味でも仕事でもPCに触れることが多く、キーボードの入力にやや難がありますが、二日もすればとれる。
そんな日に普通にうんこしていると、ケツをふいた時に何かが手に触れたような気がした。ああん?と思ってケツをふいた手を見ると、ケツをふいた紙も友情出演。絆創膏の捲れた部分にティッシュがくっついたのだ。うおって驚いて、何も反対の手で剥がせばよいのに絆創膏を貼ってある手を軽く振って振り落とそうとしてしまった。
バターを塗ったパンを落としたとき、バターの面が絨毯に落ちる確率は?
…ご期待に沿えず、こちらもセーフ。昭和の漫画なら顔に張り付くところだったわ。
以上、うんPの話終了です。
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「インセプション」を観た
面白くはないんじゃないか。以下完全なネタバレ。
謎の夢潜入マシンの説明がないあたり、正直雑じゃないのか?単なる睡眠薬とか?飛行機の中で目が覚めた時、謎マシンに繋がってないのはなんでよ。いままでは目覚めた時に全部物理的に繋がってたような。これは重箱の隅かと言われるとそうかもしれないけど、この映画の根本なんじゃないのかなあ。何で夢なのか。毎日眠る人間という生き物なのに、なぜ日のあるうちに無理やり眠らせているのかわからん。…ああ、眠っても夢を見ないこともあるから薬剤注入なの?
主人公に状況を説明させる台詞を言わせるためにずっと一緒にいるヒロイン。便利だな。何か才覚を見込まれて一緒に行動することになったんだけど、雪山軍事基地?病院?で彼女の言ったアイデア、理解できました?えーとこれが夢の三階層目であれが一個上でここで眠るとキックのときにえーと?こういう時には、「その手があったかー!!」ってアイデアが欲しいもんだと思うけどなあ。
車がひっくり返ってもキックとやらが発動しないのはわからん。
なんでアイデアを埋め込むのにより深く?潜る必要があったのかわからん。
サイトーさんのライバル会社の御曹司は、飛行機の中で夢を見たってだけで何か変わるのか。目覚めて周りにいる人全員夢で見た人間だぞ平然としている場合か。でも夢の中であなたの夢を守る見方だって言ったから、って夢の中で植え付けたアイデアってなんだっけ。親父の遺言?あれは誰が作った遺言なんだよ自身の記憶ならえーとえーと?
わからんわからん。
「夢だから何でもありだけど俺の脚本にはねーから!」って声が聞こえてきそう。ため息でます。しかし映画の好みは人によって分かれるのは当然ですが、この作品で感動したのは流石に嘘だろうと言いたい。嫁の難解な思い出と子供との再会しかねーぞ。子供と再会するために頑張るパパの映画かこれ。なにか埋め込まれたんじゃねえのかあんた。
最後の場面もきっと、「これ夢オチでしたー」って言いたいのを、流石に周囲や制作会社の偉い人に全力で止められた、みたいな事情が見える。やっぱりオチも解釈も全部客に投げるの、好まないかな。それがハマる映画もあるだろうけど。
夢の中の夢を表現するのに、映画的な意味でのシーンチェンジというのはなんかこう。見ているほうは演者の姿かたちとかで分りやすいのかもしれないけどね。見終わってからなら、「どうせならもっとやったれ」とも思う。
最近見た「メメント」と同じ監督だと見終わってから知った。「インターステラー」もそうだと知るに、複雑な構成が好きなのかなと。
なんかこうどれもこれも、印象が薄いというか…。上記の文章の散漫さよ。まあ驚きが少なくて、楽しめなかったというのが正直なところ。以上~。
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「The Last Days of Peter Bergmann」を観た
なんですかそれは、という人が殆どでしょう。全編英語で字幕もなし。上映時間は20分に満たないものですが、その内容は実にグッと心に響きます。以下ネタバレです。
2009年、夏。アイルランドのスライゴ…の北西、海沿いの村。初老の男性が遺体で発見される。彼の身元を調べていくと、驚くべき事態に発展する。彼が誰だか、わからない―――。
現場近辺の地図は以下のリンク。宿泊先のSligo City Hotelもストリートビューで見れます。
https://goo.gl/maps/SyVku4ijCaQ2
作中のとある場面を同じ場所を偶然発見したので記念にリンクしておこう。
https://www.google.co.jp/maps/@54.3052376,-8.5672705,3a,75y,275.48h,84.12t/data=!3m9!1e1!3m7!1scIexncBiyUqo9g6a71ovyQ!2e0!7i13312!8i6656!9m2!1b1!2i49?dcr=0そんな彼、”Peter Bergmann”の最後の日々の様子を、ホテルの従業員、目撃者の証言と、監視カメラの映像で構成していくドキュメンタリー。穏やかな音楽と時折挿入される風景の美しさに、うっとりする。
Peter Bergmannはおそらく偽名で、住所も虚偽のもの。彼が誰だったかを示すものが一切残っていない。警察は彼の身元を特定しようとするも、至らない。例えば。彼はホテルから紫の手提げ袋を持って出かけて、手ぶらで帰ってくる。何かを処分しているのだろうか?監視カメラでは街中を歩く彼の姿が幾度となく目撃されるが、しかし、その処分している場所が特定できなかった。最後のチェックアウトからバスターミナルまでの間には、彼のショルダーバッグも数が減っている!
彼は海沿いの村で「奇異な黒い服の男」として浜辺で目撃され、翌朝には遺体が発見されている。ホテルには3日宿泊の予定でチェックインして、その通りにチェックアウトしている。予定通りの行動であったわけだ。恐らくは死ぬところまでも?検死によれば、彼は癌に侵されており、遺体から痛み止めなどの薬剤は検出されなかった。
彼がここを死ぬ場所だと決めて訪れたのだろうか。たまたまここになったのだろうか。IDを何も持ち合わせていないことなどから、予定通りの行動だったとは思うのだが、彼がどこかに捨てたはずの紫バッグの中身が見つかっていない。地元の警察の捜査に関わらず。彼はこの街の監視カメラのアングルをある程度把握していた…?
いずれにしろ、彼は偶然身元不明なのではなく、誰かの意図で誰だか分らぬようになったということ。願わくは彼一人の意図であってほしい。彼は最後に自分の人生を塗り替えた。家で孤独に一人死ぬよりは、こういう方法を選ぶという考えも、実によくわかる。ましてや病とあっては。自分もこういう死に方の準備でもしておこうか。偽名は、そうだなあ…まあ…。
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何かイベント時のものと思われる作者と聴衆のQ&Aセッションの動画がこちら。自分にはとても聞き取りにくくて、内容を把握するのは難しそうなんで諦めた。