ふでのゆくまま

かいぶんぶいか

なんとなしに動画ニュースを眺めていたら、小学生が回文を作ってなにか工作するという内容のニュースで…その動画のコメントに回文が並んでいて、面白いものがあった。「はるな愛アナル派」「ダメ男子モテ期が来ても死んだ目だ」「イタリアでもホモでありたい」やりよるな。特に「ダメ男子モテ期が来ても死んだ目だ」などは見事に五七五だ。

ながーーーい回文、詩歌として意味がある回文なども見事なものだと思う。でも面白さとなれば、このような短く、下らないものに分がある。長い回文はどこかに無理があるから不自然なことが多いが、これらは自然だ。とはいえ、流石に個人の名前を使うのはどうなんだと思うけど…。「モテ期」とか、新しい言葉で生み出されたものには目を引かれる。回文遊びなんて小学生以来やってないから、ポピュラーと思われるもので自分が知らないの沢山ありそう。そら当然そうなるんだろうなあ。ここのところの流行り言葉だと、「5G」(ごじい)とかどうだろうか。いろいろ弄っていると、こんなのが出来たぞ。「三連鎖は5Gの維持ご破算連鎖」こういう、ただ繋げただけでは実用感のある日本語表現にならないのでダメだ。

やはり日本語としてvalidというところはある程度当然として、実際に使いどころがありそうだ、というセンテンスが優れた回文だと思う。実際に口にする文章、街角の看板で見かけたりしそうなもの。感嘆符や鍵かっこなんかを使って無理やり文字数をのばすのは、如何なものだろうか。数十文字ぐらいになるとすげーーーとは思いますけど。思いはしますけど、ね。

という流れでもあって、いくつか回文の作例をネットで眺めて遊んでいた。そこで一つ、ユニークなものがあった。普通の文章を書いて、続けてただ逆順に文字を並べただけという知力0武力11の呂布みたいな回文だ。これはさすがに草。むしろ怪文かwwwwやかましいわwwww

例えばこれが回文になっているという主張をするわけで、ケワルス王予知ゆしう、意図るいてっなにんぶいかガレコ映えとた。

完全に悪ふざけの域だけど、出鱈目な文字列が、平仮名と片仮名と漢字が並列することで、文章として成立する余地がぎりぎり存在する。言い換えれば、回文の本質、意味のある文章を目指すという手順をすっ飛ばすことで、ランダムな文字列に平仮名と片仮名と漢字を当てはめて意味を生み出す遊びが追加されたわけだ。 遊びというほど面白みはないか。出オチ的な。さっき個人の名前はどうなのとか文句言ってなかったか俺。

現代的な日本語文章には、モテ期とか5Gとか、略語外来語がゴリゴリに挿入されている。一般化したテクニカルタームとかMEMEの類まで入れると、もぅまぢ何でもありっぽさみが深い。関西弁江戸言葉古語などさらなり。先に作っておいてから無理やり流行らせる電通スキームまで導入すれば事象の輪廻を超えてyyyy。諸人よケワルス王が100日かけてワニを嬲り殺しにする小説を書くのだ!絵心のある諸君はガレコ映えを。

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