主としての顔

amazonさんには大変にお世話になっているが、実際、もっとお世話になっているのは配送業者の皆様という事になる。配送がなければamazonなんぞちょっと安い可能性のあるだけのお取り置きサービスだ。しかして、インターネットとの相性も非常に良く、大きく業績を伸ばして現在に至る。

合わせて、配送業務の現場の疲弊っぷりも広く知れることになった。理屈で考えてもそらそうだろうという事だ。配送が土日に集中するのもそらそうだ、という話だ。一人暮らしの人間は家族で居を構えている人たちと比べれば、どうしても受け取りには難儀するわけで、仕組みのかみ合わなさに辟易する。

といったところで、コンビニ受け取りなど諸々なアイデアが投入されることになる。その一方で、現場になんの工夫もないわけがない。ある時は、再配達を依頼した時間よりだいぶ早い時間に呼び鈴が鳴り、作業員から荷物を受け取った。「近くまで来たものでいるかと思いまして…。」こういう対応は有難い。またある時などは、帰宅してすぐに再配達の依頼電話をしたその数分後に荷物が到着した。( ゚д゚)ぽかーんとしながら受け取りのサインを書く。たった今再配達の依頼を出したところだ。言っておいたほうがよかろうか。あるいはもう一つ届くんだっけ??今受け取っているこれは再配達依頼をしたものと別物か?不安になって尋ねた。

俺「早いですね。ついさっき再配達の依頼をしたところなんですが。」
運送業者「先ほどお見かけしたので今ならいるかなと思いまして…。」

!?

確かにその日の帰路、荷物を降ろしている宅配便の車の横を通った。顔を覚えていたのか。ドライバーの配達範囲って思いのほか固定されているもんだと思う。数年前に毎週のようにamazonで物を買うタイミングが重なることがあり、毎回同じ担当者だった。今回届けてくれた人も、10回ほどは届けてもらっている。毎回週末で、毎回amazonだ。そら覚えもするか。

amazonではドローンで荷物を配送するサービスの計画があるらしい。そういう一報を耳にしてから長いが、サービスが始まったという話は聞かない。あたりまえだ。例えば棒で殴って地面に落とし、そのまま品物を持ち去るとか…誰もが想像する。配送人を襲ってまで奪おうとはしなくても、ドローンだったらぶっ壊すことに躊躇がない、そんな犯罪者も絶対いる。

うーん。今のところ決済が済んだものをコンビニ受け取りが一番デメリットもないが、扱える商品には物理的なサイズなどの制限がある。となると、いつでも受け取りに行けるなにか施設に届いていて、自分の都合の良い時間に出向く、ということが出来ればそれはそれで解決だ。いやそれって普通の商店やんけ。

すっごいご近所にあって、常に受け取りが可能で、決済は別にするから必要なくて、欲しいものは絶対にあって、運ぶのに台車でも貸してもらえれば、なんなら台車の回収は”そちら”でやってくれるなら—自分は玄関まで届けてくれなくても良い。でもこれって配送業者のすることを自分でやってるだけだよな。そんな個別の好みに合わせるわけにもいかねーから、商店は「売れ筋」を店に置く。店によって扱う商品を変える。俺は薬を売るわ。んじゃおれは食品を売るかー。

個別の好みを、今思いついたもの、というレベルまで商店が把握すれば、自分が足を運んでも売ってないなんてことにはならないのでは。いやいや、工場あるいは問屋から店舗まで、ふっと思いついた自分が向かうより早く運ぶ必要がある。ドローン以上に夢の話の机上の空論の。

まあ一人で暮らしてるからだろって話でもありますよね。