ふでのゆくまま

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例の三億円強奪事件は、ちょいちょい真犯人は誰々なんて話が流れてきたりする印象がある。もう50年前の話なのに未だにアップデートされているような印象が残るが、実際はそんなことはない筈。ジャーナリストの方々が何か突き止めかけたかのような口ぶりで語るのを見たこともあるけども、訝しい。結局、犯人不明、刑事も民事も時効とあっては各位は憚ることなく推測ができるんだろうなか。ようし俺もやってやる。以下読む価値はないのは何時もの通り。自分は勿論、具体的な検証をしている筈もない。こいつは表現の自由の悪意ある転用ってやつで本来はマスコミの仕事だHAHAHA。令和元年庶民の風刺。

さっそく事件のwikipediaを読んだが知らないことが多かった。読んだ結果、よくもこれだけいろいろと判明してなお、逃れたなあという印象が残った。いうて、あらましぐらいは知っているからこその、アップデートされているような印象が残るという寸法ではあるなあ。

「多量の現金を積んだ車を、警官を装って停車させ、そのまま運転席を乗っ取って現場から立ち去った」というのが具体的な事件の内容と思うんだけど、突発的に思いついて犯行に及んだわけねえだろって考えて、犯人はもちろん輸送の日付を知っている必要がある。そして具体的に輸送する車を特定できる情報があった。走行ルートも多分知っている。目撃情報を読んでみると、事前に犯行に使った白バイ(の偽物)が現場付近で駐車しているのが目撃されていたらしい。待ち伏せしているわけだけど、当日は実際に銀行から輸送車が出ていくところを確認していたらしいということも書いてあった。

その、事前計画のうちで最良のポイントで奪ったとみてよいだろうか。何か勝算のある場所。理由はなんだったんだろう。刑務所の塀に沿った道路。信号も少なく、視線も塀のほうからは少ないと考えたか。実際、盗みの最中にたまたま通りかかった車があったという情報はなさそうだ。ここは計画が上手くいったんだろう。例えば土地勘があれば、いわゆるネズミ捕りがよく行われている場所なら、白バイを停めて警官が佇んでいても不自然ではない…のかな?

目的の現金の総量を把握していただろうか?単独犯で、乗り換える車も事前に窃盗して準備済み。積み替え作業が発生するのは当たり前に想定内…だよね?現金を運ぶ車種を知っていれば、載せ替える車種も大体同じサイズの車で足りるとわかる。シミュレーションまではしてないか…積みきれなかったら置いて逃げたか。「ダイナマイトだ!!逃げろ」って言って、車ごと乗っとるんだから、その時点ではどんな状態で積まれているかは関係ない。そんな状態だろうと、車の中にあることには間違いないのだ。後に、団地の駐車場で逃走に使った車が放置されているのが発見された。後部座席には強奪されたときに現金を入れていたジュラルミンケースが残されていた。そこにケースが残っていたんだから、その車内で現金を何かに移し替えたと思う。

もし、落ち着いて移し替え作業が出来る場所があれば、仮にそれがアジトだとして、盗んだケースごとアジトに持っていて、そこで移し替えて、ケースはそこに隠すなり処分なりするはず。アジトで空にしたケースをわざわざ車に積みなおすかな…?車のなかで積み替えて、車の中に置いたままにして、カバーをかけたほうが足が付きにくいと判断したと思う。あるいはアジトになんか戻る余裕がなかった。迅速に計画の次の段階へ進まねばならなかったのだろう。なんにせよ、車中で積み替えるなら人目に付く場所ではできるものではない。現地の土地勘というか道路事情には詳しそう…。結果として団地の駐車場に放置された車は、なんと数か月見つからなかったのだから、これも計画通りであるなら、ドンピシャにうまくいっている。

あれ?ジュラルミンケースには鍵とか掛かってないの…?まあ…当時はそういうものなのかもしれない。

この、数か月見つからなかった車以降は完全に足取りが途絶えた、ということになっていると思うんだけども、自分が上に書いた通りなら大量の現金を持って移動したはず。一人で?徒歩で?さらに別の車で?徒歩で長距離移動できる現金の量じゃないと思うし…では案外そこいらに隠れ家あったり…なんならさらにほかの誰かに強奪されたりしてなw

んで?

盗んだ現金はどうするつもりだったんだろう。こういうもの、どこに置くんだ?これだけ計画的(と見なされている)のだから、置き場所考えてなかったHAHAHAということも無いと思うのだがどうだろう。最近逮捕された、数億円ぬすんだ警備員は、コインロッカーに入れていた。重さは36キロほどになるそうで、肌身離さずという扱いができる量ではないもんな。50年経っていれば、犯人が死んでいる確率のほうが高いぐらいだと思うのだが、どうなっているやら。

ところで、ダイナマイトに見せかけようとした発煙筒を磁石で現金輸送車にくっつけようとした、という筋書きに疑問がある。逃走する必要があるのに、煙もくもく出ている状態で一般道を堂々と走る計画ってこと?いくらなんでも無理がない?車両にくっつかずに落ちて、あるいはくっつけるの諦めて、その場に発煙筒が残ったということらしいけども、本当にそんな理由なのか。強奪されてのちに発見された輸送車を調べれば、そりゃあ跡が残っていただろう。それで発煙筒を付けようとしたが落ちたと結論付けたんだろうか。ここは何か綻びがあったと思えなくもないけど、どうだろ。

興味もマシマシになり、せっかくなのでwikipedia以外にも情報を求める。例えば以下のサイトでは多々写真があり、wikipediaの情報をひっくり返すようなものもあって、びっくりする。先ほどの発煙筒の話でも、「発煙筒にまかれていたのが銅であったために車にくっつかず落ちた」って読んだけど、画像をみると「これしか巻いてないのに?」って思う。例えばこれが鉄ならくっつくという検証でもされたのだろうか。

発見された車とジュラルミンケースのサイズ感が違っていた。これを後部座席に山積みでは、対向車とすれ違っただけでも、まして事件報道後であれば見逃される筈もない違和感だ。実際は簡単に見えないように積むことが可能だったとしても、発見されたときにはあんな露骨に外から見えるように積んである?うーん…。

https://www.jiji.com/jc/d4?p=soe924&d=d4_oldnews

また以下のサイトでは。

https://tamaranzaka.net/sanokuen3/

当時の航空写真が載っているサイト。今と違ってだいぶ田舎っぽい。

自分のようなただの野次馬でも、改めて情報ソースにあたるといくつかの情報には新鮮な驚きがあった。特に写真関連。ほとんど見たことがなかった。また、ネット上のいろんなブログがこの事件のあらましや経路なんかを書いていた。そういう一つ一つの言い回しに揺らぎがあり、とらえ方によって意味合いの異なるようなものがあった。今となっては面白いなどと言えるもんだけどさ。


という一方で、空前絶後、580億円相当の被害を出したとされるcoincheckのNEM流出事件は密やかなものだった。大きく報道もされたと思うけど、ながながと報じられることもなかったと思う。原因も対策もテクニカルな説明に終始するしかなくて、新聞なんかでは取り扱いにならないんだろうか。管理がお粗末でした、なんて適当な結論にしたりして。ユーザーには補償がされたらしい。投機的な商品であったことから、補償額についてひと悶着あったかもしれないけど、coincheck社により補償されたようだ。三億円事件でも本来その盗まれた現金を受け取る筈だった東芝の社員には、無事支給されたらしい。保険がかけられていたと。

仮想通貨に保険はかけられないだろうから、自社資産なんだろうな。逆にこの不祥事で利益が出るポジションをもっていたのでは、なんて噂も流れるというもんである。…一方intelの脆弱性が騒ぎになったときに、あ、この話は良いですか。インテルインサイダー。

coincheckのNEM流出事件では、その仮想通貨自体の機能を利用して、モザイクを付けるという処理が為されたことが話題になった。このNEM通貨は窃盗されたものです、と電子データ的な署名を付けることで、追跡の手助けとなるものと期待された。仮想通貨はその仕組み上、取引の履歴と所有者が追えるらしい。ところが額面が額面であることからだろうか、さほどその機能が有効に働かなかったんだろうか、盗まれた通貨は売りさばかれたという顛末がネットには転がっている。おそらくこれも、未解決のままになる事件だろうなあ…。

3億と580億のあいだに何もなかったわけはなくて、数億規模の横領とか何度も発生している。あえておっさん臭いこと言えば、電子データのこわさってやつだ。コンビニで0と00キーを間違ったんだろう、お買い上げ額数十万だったか数百万だったかのレシートを受け取って吹いた事があった。あん間違えちゃったとおばs、おねえさんは言い訳していた。くそう、処分しないで取っておけば良かったのか。やくみつるあたりに売れそう。

いろいろ読んでて思ったんすけど、現金の物量というのが、セキュリティ上プラスに働いていないだろうか。なんて思ってもみたけど、運用、管理のコストが増すものなあ。それに、管理も被害も数億規模で計算するからそんなことが言えるのであって、十万円鷲掴みで持っていかれても被害は被害であって「まあ十万ならいいか」とはならない。

そういえば偽札のニュースをずいぶんと長いこと耳にしていない。そのテの犯罪が割に合わなくなってやる人がいなくなったか、あるいはまったくバレずに流通しているか。セキュリティの専門家だろうかマニアだろうと、自分の現金の真贋なんぞ気にしないし、ATMからぺろぺろ出てくる紙幣の真贋とか言われてもなあ。基本的にはすぐに手放しちゃうものだもんね。偽札であることを知ったうえで使えば犯罪の筈ですが、知る由もないから気にもしないよね。

数億円盗まれても、”被害”がでないパターンが組めるとか、基本的には真贋など気にせず使っておる、とか。そかしながら高度な技術でそれを防いでいる…。流通することが前提というか、そのために存在するといっても大きく間違ってはない筈の貨幣のセキュリティってなかなか愉快なバランスの上で成り立ってんではないだろうかと思いました。まる。宝くじ買いに行こうっと。三億円落ちてるかもしれないし。

Amazonでセールやってるけど、珍しく買うものもない。氷雨降りやまぬ休日でございました。

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