ふでのゆくまま

仁井田双式阿弥陀三尊図来迎磨崖仏へ

故郷にほど近い、仁井田双式阿弥陀三尊図来迎磨崖仏という所に行ってきた。事前情報通りとんでもないところにあったが、別に特殊な装備が要るとかではなく、田んぼの脇の雑木林にあった。地図はこんな感じ。緑の矢印のところです。


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ざっくりと文章で説明すると、車なら国道四号線から不時沼交差点を西へ。県道289号線をそのまま西へ1kmとちょっと。電車+徒歩でもJR東北本線鏡石駅から不時沼交差点まで1kmあるかないか、道は上記の地図通り単純なので苦労しない。現地のそばに須賀川市と鏡石町の境界があるようで、住所がどうなるかはよくわからない。

入り口1

道を行くと川を渡る橋の手前、右手にこんな道がある。先は田んぼである。

入り口2

マジすか!?というようなところを歩いていく必要がある。道からも見える程度、50mぐらいの距離なのでそんな苦労ではないものの、田舎育ちでなければ通ったことないようなあぜ道。車椅子では無理ですが、何人か椅子ごと運ぶ同行者がいれば、距離は短いのでどうにかこうにか。

全国唯一の双式の阿弥陀如来像ということらしく、貴重なものらしいのだが、簡単な庇のしたにあり、薄暗い現地ではすぐ下まで坂を登って顔を近づけないとなんのことやらわからない。実際にそうして顔を近づけてみたのだが・・・うーん。確かに岩肌に掘り出されているのがわかる。変にライトアップされた観光施設なんかよりも趣深いことは間違いない。周囲の様子も、数百年変化がないのではと思わせる。

周囲の石碑は311の震災ですっ転がってしまったようで、折れているのもある。きっと近所の住民が向きだけは合わせて立てかけたのだろうが、半端である。重機も入れそうにないこんな場所では、元通りに復帰するのはいつの日になるのだろうか。

うっかり転倒するとほぼ間違いなく石碑に頭を打ち付けることになるので、油断すると大変に危険と言っておきます。車通りの多い道路は近いものの、先の画像の通りに道路から史跡近辺が見えることはないし、地元の人が通ることもないです。そもそも道がないわい。大雨、地震の後などは本当に危ないと思う。

完全にただの雑木林であり、腰を下ろすところすらない。虫もいっぱいです。行かれる方はお気をつけて。

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